高橋大輔選手の引退

昨日は、夜のニュースが高橋大輔選手の引退を大きく報じていました。
長くフィギュアスケート界を牽引してきた大ちゃんの引退は、覚悟はしていたものの、とうとう来たか、という思いです。
トリノ・バンクーバー、そしてソチの3回のオリンピックに出場を果たし、
トリノでは8位入賞、
バンクーバーでは3位!
日本男子フィギュア界初のメダリストとなりました。
そして、今年のソチオリンピックでは、
ケガで調整もかなわなかったのに6位という結果を残し、
彼は3回の五輪すべてで入賞を果たしたわけです。
私は彼の演技が大好きでした。
いろんなジャンルの音楽や振付に挑み、
毎回違った魅力で観客をくぎ付けにするところは、
他の国の選手でもそうはいない、すごい才能だと思っています。
昨日も、NHKの刈屋アナウンサーの
「高橋選手の演技は、音を消して見ていても、その音楽が思い浮かぶ。
『音楽』を演じられる稀有な選手だ」
という言葉に、うんうんと納得してしまいました。
私は、新聞記事を集めるのが趣味(特技はそれをちゃんと片づけられないこと)なのですが、
高橋大輔選手の切り抜きなどをちょっと机の上に広げてみました。

ここに、引退の記事も加わるんだなあ、とさびしい思いですが、
引退という節目のおかげで、
テレビや新聞が一斉に
高橋大輔選手の歩みを振り返り、
彼がフィギュア界にとってどんな存在だったのかを
詳しく報じてくれていますので、
結構嬉しかったりもします。
バンクーバーのオリンピックの時は、時差の関係でフィギュアが行われていたのはまさに学校の授業時間でした。
授業が終わって、自分の机上のパソコンを開けたら
「高橋銅メダル」
の文字が飛び込んできて、
「良かった!けがを乗り越えた努力が報われた!」と嬉しさが込み上げてくるのを感じたものでした。
ソチオリンピックの中継は真夜中でしたね。
彼の最後の演技だろうと予感させる、
すがすがしいフリースケーティングを見守りながら、
娘と二人で涙をこぼしていました。
ショートトラックの清水小百合選手(西遠出身)が、閉会式で高橋大輔選手と一緒に写真に写った新聞記事を見て、心底羨ましかったです(笑)。
高橋大輔という人物が日本のフィギュア界を大きく進化させたことは間違いありません。
これからは、また違う形で、きちんとファンを魅了してくれることでしょう。
大ちゃん、お疲れ様でした!
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彼がバンクーバーオリンピックのフリーで滑った「道」は映画音楽の名曲。
「道」は古い白黒映画ですが、私は大好きです。
ジェルソミーナの純粋すぎる瞳が忘れられない…。
あの音楽が最後に流れると、涙が止まらなくなる映画です。
いつかご覧ください。