催し物へご招待(その1)  演劇(高校)

 学園祭の準備で、校内がにぎやかになってきました。学園祭実行委員会催物部でも、出演する七つの部を紹介していきます。まず初めは、3年連続県大会出場、今年は4年目をねらう演劇部(高校)です。

 題名は「夏芙蓉」。10月7日(土)12:30~13:30講堂での上演です。「なつふよう」と読みます。架空の花なのですが、春、卒業式のあたりに咲いていて、夏まで花がみられる、そんなイメージです。

 あらすじを紹介します。卒業式があった夜、高校の教室が舞台です。グラウンドを照らす灯りが入るだけの暗い教室に、女子高生(卒業したて)が一人。そこに呼び寄せられて、3人の友達(同じく卒業したての女子高生)がだんだんに集まってくる。灯りが付いて、思い出話に花が咲く。「校長先生の話長かったね」「人生に大切な五つの袋ってなんだっけ」「何か食べたいなあ」「酢コンブ」「ポッキーばきばきに折って」「この服どこで買ったっけ」……そのうちに「えっ、何」「どうして覚えてないのかなあ、わたし」。四人の話は、すれ違い、食い違う……

 場所も変わらず、時間も自然に流れるままのお芝居なので、どれだけ会話でお客さんを引き込めるかが大切です。テンポのよさと、緩急の変化をつけること、不自然にならない程度に動きをどう作るか。部員の間でも、色々な人物像、セリフの解釈がでて、まだまだ格闘中です。

 他校の全国大会出場作品をとりあげて3年目。台本から要求される水準に達し、さらにその上を狙う9人です。(写真は発声滑舌の練習、台本の読み合わせ、立ち稽古です。お芝居以外で、机に座ったりしたら……)

取材・撮影:実行委員   文責:三井健一