生徒がすすめる本、読みたくなった本

昨年度2月、旧中1から高2までの皆さんを対象にした「全校講堂朝会」がありました。
「本について 読書について」と題した話をし、たくさんの本を紹介しました。 →その時の様子はこちらをどうぞ。
その日のブログの最後に、こう書きました。
今日の記録は、「集会記録」にではなく、今日配った用紙に「私の好きな本」「ちょっと読みたくなった本」「友だちにすすめたい本」のいずれか一冊を書いてもらうことにしました。
月曜に提出してもらい、すべて私が読みます。
遅くなるかもしれませんが、全員にコメントを書いて返したいと思います。

ほんとーっに遅くなりましたが、先日、全員の皆さんへのコメントをようやく書き終わりました。
既に旧中学3年生の皆さんには修了式直前に返却しましたが、他の学年の皆様にも明日以降に返却します。
2ヶ月以上もかかってしまい、本当に遅くなってごめんなさいね。
さて、皆さんからもらった「私の好きな本」「ちょっと読みたくなった本」「友だちにすすめたい本」は、大事な資料として一覧表にまとめました。
その中で、「私の好きな本」「友だちにすすめたい本」についてはランキングを作品別・作家別に作ってみました。
また、私が紹介した本の中で読みたくなった本のランキングも作ってみました。
今日は、この興味深い結果をお知らせしようと思います。
「生徒が好きな本、すすめる本」
第1位 「星の王子さま」(サン=テグジュペリ)
第2位 「ハッピーバースデー」(青木和雄)
第3位 「かがみの孤城」(辻村深月)
第4位 「赤毛のアン」(モンゴメリ)
同4位 「ハリー・ポッターシリーズ」(ローリング)


「星の王子さま」が圧倒的に多かったです。
お母さんにすすめられた、という人、おばあ様に読んでもらったことがあるという人。
たくさんの人が王子様と出会っているんですね。
そして、「私が自分自身の読書遍歴として語った本の中で読みたくなった本は?」という問いかけに答えてくれた生徒の中で、そのベスト5もどうぞ。
「生徒が読みたくなった本」
第1位 「星の王子さま」(サン=テグジュペリ)
第2位 「アンネの日記」(アンネ・フランク)
第3位 「くまのプーさん」(ミルン)
同3位 「ベロ出しチョンマ」(斎藤隆介)
第5位 「坊っちゃん」(夏目漱石)

こちらも「星の王子さま」が圧倒的でした。
私がかなり力説した本ですから、読みたくなったのかな。
嬉しいことです。
あれから読んでくれたかしら…。

そして、最後に、人気のあった作家は誰かをまとめてみました。
「生徒が好きな作家・すすめる作家」
第1位 東野圭吾
第2位 サン=テグジュペリ
第3位 辻村深月
第4位 青木和雄
同5位 湊かなえ
 
星の王子様の作者をおさえて、東野圭吾さんを16名の生徒が挙げました。
好きな本は分散していますが、人気の作家だということが分かります。
この結果については、これからの読書指導にも結び付けていきたいと思っています。
ライトノベルと言われる部類や携帯小説を「好きな本」として紹介してくれた生徒もいましたが、今年度最初の講堂朝会でもお話したように、読書のレベルを上げていかないと、日本語のレベルも上がっていかないのです。
ぜひ、「西遠生にすすめる本」への先生方の思いをくみ取って、名作と言われる本に手を伸ばしてほしいなと思います。
また、生徒の皆さんが支持した本を、私も時間があれば読んでみたいと思いますし、新しい本の傾向として「すすめる本」に加えていくことも考えていかなくてはなりませんね。
10連休に生徒の皆さんはどんな本に出会ったでしょうか。
定期テストが近づいたので、しばらく読書は…という人もいるかもしれませんが、「朝の読書」の10分間を有効に使って、これからも読書の習慣をつけていってほしいと思います。
そして、「人生の3冊」に出会ってください。