絵本の世界は広くて深い

長く雨雲が九州にとどまっています。
降り続く雨が報じられています。
ニュースを見るたび、とても他人事とは思われませんし、
昨年の西日本豪雨を思い出さずにはいられません。
九州の皆様、ご不安も多いと存じますが、
命を第一番に考え、どうぞ安全にお過ごしください。
心よりお見舞い申し上げます。
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今日は絵本の話題です。
先月、同窓会旅行で訪れたクレマチスの丘では、ミッフィーちゃんでお馴染みのブルーナーの世界が紹介されていました。
単純さを極めた絵と色が多くの子どもたちの心をとりこにしました。
そのブルーナーさんはこんな絵本も出していらっしゃるのです。

「ミッフィーとマティスさん」。
そうです、画家のマティスについて書かれた絵本です。
画家の描く絵の特徴を、分解して、単純化して、子どもたちにマティスさんをぐんと近づけます。
この本で育った子どもは、将来どこかの美術館でマティスと出会ったときに、彼の絵を私なんかよりずっと深く理解できるんじゃないかしら。
恐るべし、絵本の力!!
私の大好きな絵本画家の安野光雅さんの絵画が展示された美術館が京丹後市にあることを知り、俄然、旅心がむくむくと沸き上がっています。
彼の「旅の絵本」シリーズは生徒の皆さんにも紹介しましたね。
この春の読書賞受賞者には「旅の絵本デンマーク編」をプレゼントしました。
繊細で優しいタッチ、そして遊び心に溢れた1ページ1ページ、めくると楽しい世界が広がっています。
絵本を開いている間、なんとも贅沢な気持ちを感じられる本です。
7月13日からは、磐田香りの博物館で、こぐま社の絵本の世界が繰り広げられるのをご存じですか?
「11ぴきのねこ」「わたしのワンピース」「しろくまちゃんのホットケーキ」など、生徒の皆さんには懐かしいラインナップではないでしょうか。
郷愁や夢を運んでくれる絵本たち。
決して古びない魅力が、絵本の世界にはあるのです。