「身体的創造性」を育む ~1月27日講堂朝会の感想から~

1月27日(土)に行われた令和4年度最後の講堂朝会、テーマは「身体的創造性」についてでした。パフォーマンス大会という西遠独自の行事をどう進化させていくのか、全校の生徒に問いました。

令和6年度、パフォーマンス大会は西遠の講堂に舞台を移して開催します。アリーナのフロアから、西遠の講堂のステージへと発表の場を変えることは、生徒にとって大きな挑戦です。新たな大会の歴史が始まるという強い決意で、生徒たちは私の話に耳を傾けてくれました。

ダンスと音楽の関係についても話をしました。歌詞のある音楽を先に決めて、底にダンスを載せていくやり方ばかりではなく、自分たちが踊りたいテーマを考え、それに合う音楽を探すこともしてほしい、と。いくつかの音楽を聴いて想像力を巡らすワークショップも行いました。

この講堂朝会でどんなことを想い、どんな発見をしたのか、生徒の感想をいくつかご紹介します。

☆後半のワークショップでは、音楽を聴いてテーマに合ったストーリーを考えましたが、このようなことは一人では難しいと思います。ですが、友達と意見を交わし合って、いつもより詳しくイメージをふくらましたりすることができました。(中学1年)

☆(題名を伏せて「the earth 母なる地球」という)曲がかかった時、宇宙のイメージがしました。最初は静かでプラネタリウムの音楽に使われていそうな感じがしました。星がキラキラしていて、沢山の星が浮かんできました。段々と盛り上がりその部分は、超新星爆発をおこして星が粉々になっていく感じがしました。そして次の盛り上がりで粉々になった星同士が衝突して新しい星が生まれる感じがしました。終わりの部分はできたばかりの地球という感じがしました。(中学2年)

☆(心に残ったのは)パフォーマンス大会では音を利用するのか、音に頼るのかという話です。ここではアクティビティがあって校長先生が曲を流してくださりテーマなどを自分たちが考えるというものでした。最初の曲で私はテーマを白雪姫として、風景を森の中にしました。でも周りの人たちと話したとき、みんなそれぞれ考えていることが違って一曲だけでもこんなに違うんだと実感しました。そこで、パフォーマンス大会は自分たちで作ったダンスを見せる場であるので曲に頼りすぎるのではなく、音楽を利用して見てる人たちにダンスから風景などを想像してもらうのもありなのかなと思いました。(中学3年)

☆パフォーマンス大会の構想を練る際に、一人ひとりが事前にくばられる紙で構想を練り、何人かの選ばれた人が最終プレゼンのような形で概要を説明し、それをきいたクラスメイトが投票をする。思い出してみると、クラス内で最終決定する際はどうしても多くの人が曲で選んでしまっているなと思いました。かくいう私もすぐにパフォーマンスのイメージが湧くわけではないので、曲を聞いてこの曲ならこのテーマでこんな雰囲気ができるなと考えてしまい、曲に頼る創作になってしまっていました。パフォーマンスは何も踊るダンスに限った話ではないので、団体での体を使った表現や曲を利用した表現がうまくできるといいなと思いました。歌詞がある曲を使い歌詞通りに表現を行うことは、観客に意味は伝わっても、本質として伝えたいこと、表現したいことが全く伝わらなくなってしまうなと思いました。次のパフォーマンス大会は、講堂発表初挑戦になるので、今までとはまた違った形で表現ができ、今までアリーナではパフォーマンス中の人の出入りができず諦めてきた動きもあったので、今年はそういう動きも取り入れていけるといいなと思います。「正解は一つではない。自由な発想で効果的な活用を」ができるようにしたいです。(高校1年)

☆音楽からダンスのテーマや構成、踊りを考えることは今までやってみたことがなく面白かったです。私の友達や発表していた方は森林の大冒険や海や宇宙ことについてと言っていましたが私は生命の誕生や誰かの人生について思い浮かべました。でも、作曲者のつけたタイトルは「地球」でした。1つの曲からいろんな想像ができることは面白いなと感じました。また、その人によって全然違い、驚きました。普段は何気なく音楽を聞いていましたが意識して曲を聞いてみると様々なことを考えることができました。パフォーマンス大会の曲を決めるときいつも案を提出する紙に音楽を書く欄があり、提出案を元にクラスで決めるのでテーマが決まったら必然的に音楽も決まってしまいます。しかし、次はテーマに合った曲を見つけて踊りを考えた方が良いと改めて気づきました。今回の講堂朝会を通してダンスにおいて音楽との関係が重要だと感じました。(高校2年)

明日の終業式を前に、6月のパフォーマンス大会の企画書の用紙が配られる頃ですね。企画書の従来の形に囚われず、新しいパフォーマンスを考えてくれたら嬉しいです。音楽を決めてから踊りを作るのではなく、テーマを考えてからそのイメージの音楽を大々的に探す、そんな方法も模索してほしいなと思っています。いつもとは違うダンスの作り方を、もしかしたらダンスとはまた違った身体表現の方法を、一人一人が考えてくれる春休みであってほしいと思います。「身体的創造性」を考えて形にできる、西遠の生徒はそんなすごい力を持っているのですから。

さて、令和5年度も明日の終業式・離任式、そして午後の中学修了式で区切りを迎えます。大事な節目の一日です。