図書館入り口の「小さな白板(ホワイトボード)」今週もひっそりと…。でも、先週のオープンスクールの時に、図書館案内をしていた高校3年生がこの白板を小学生のご家族に説明してくれたと知り、とってもとっても嬉しかったオオバでした。彼女は、手塚治虫さんの言葉にすごく共感したそうです。
9月8日(火)
花は散る葉っぱは落ちる樹は朽ちるそれを生きるとひとは言いました
下谷陽太

先週の予告通り、下谷さんの短歌作品を! 高校3年生の下谷陽太さんは俳句甲子園だけでなく、この「2026年牧水・短歌甲子園」にも出場し、こんなすごい短歌を発表しました。彼の「時間」の捉え方ってすごい!と脱帽しました。
9月9日(水)
ああ鼓動が変えられてゆくこのことを誰かが音楽と呼んだのね
初谷むい

作者は小さな心の動きやちょっとした鼓動の高鳴りにも静かに耳を傾け、思考したのでしょうか。それを「音楽」の成り立ちにつなげてしまうなんて、とても壮大だなあ、と感動しました。初谷むいさんの歌集「笑っちゃうほど遠くって、光っちゃうほど近かった」は図書館の木下龍也図書にあります。
9月10日(木)
たぶん猫はな~んも考へてゐないのだ鏡のごとくそこにゐるだけ
桑原正紀

生徒はすっかり桑原さんの名前を憶えてくれたようで、この白板を見て、「あ、あの奥様を介護した方ですね」と話してくれました。桑原さんの短歌は、穏やかで温かくて、そして優しいのです。猫を見る目も優しいなあ。作者のお人柄を感じさせる歌ですね。
9月11日(金)
あたらしきキッチンスポンジ握るときむくむくと泡たのもしく湧く
富田睦子

この短歌を見て、「そう!そうなんですよ!新しいスポンジ!泡が違うんです!」と目を輝かせて共感した生徒がいました。生活の中の何気ない瞬間を詠んだ短歌は、生徒たちに好評です。こういう短歌との出会いをきっかけに、生徒たちも短歌を詠み始めてくれたらいいなとひそかに期待しています。

