ジャカランダ

みなさんは、小さな変化に気づけていますか?
何気ない日常も、少しの意識で色が鮮やかになります。
以前、校長先生のお話にもあった“ジャカランダ”

春にはとてもキレイな花を咲かせますね。
このジャカランダ…さかのぼって、2014年3月、
平成25年度、第66回生の卒業記念樹として、植えられたそうです。

それから、6年の年月を経て、初めて開花。

このジャカランダが、先輩たちの想いを胸に、
新たに入学した西遠生と共に成長し、
その花を咲かせたのは、何か運命的なものを感じえません。
西遠の大切にしてきた中高一貫の礎を、
このジャカランダにも見た気がします。

また、ジャカランダは、ポルトガルでは桜の代わりに、
お花見にも使われますし、世界三大花木に数えられるそうです。
世界を意識し、学園祭に向かい輝こうとする、
今のみなさんにも、何らかの縁も感じますね。

みなさんは、そのジャカランダの小さな変化に気づけていますか?

木の先端に花を咲かせています。
狂い咲き?二番花??…異常気象?
さまざまなネガが浮かびがちですが、
ここも発想の転換…一年に2度も花が楽しめるお得感?
とかいう、簡単な転換でも、更に見方を変えれば
力を蓄え、それを最も輝かせるのが“花”であるなら、
その形がほんの一部にでも、現れるのは、
みなさんの日々の努力に似ていると想いませんか?
なんだか、それを示してくれるようで少し自信をもらえます。

それと共に、こんな小さな変化でも、気づいてみたら、
ほんの少しの幸せや嬉しさに、心がほっこりしませんか?
意識しなければ意味を持たない1分1秒に輝きや価値を加える、
本当に感性を磨くって、そんなことなんじゃないかって、私は思います。
感性が細やかになって、HSPなどの言葉が独り歩きする中、
そんな感性を少しでも認め、生かせるようになれば、
それは、オリジナルワンでかけがえのない個性で、誇れるものなのです。

この1本のジャカランダで、ここまで広がりを見せるのですから。
“楽しみ”って、“そこにあるもの”より、“自ら作り出すもの”が、
本物なのではないか?って気もしてきます。

忙しい日々の中でも、小さなものの中にも、
視点を変え、楽しみや喜びを見出せる、そんな目を養いたいですね。

                                文責 小林 俊樹