なぜ校庭で朝礼をするのか

2月6日(土)の中学講堂朝会で「自律」をテーマにお話をしました。
今週になって、中学生の感想文が届き、今楽しく読んでいます。
自律を語ることになったのは、「寒いのになぜ校庭での全校朝礼をやるのか」という疑問から。
「寒いから、校庭でやるの、やめてほしい」といった生徒に、
「それが青春です!」と応じたところ、
「なんにも青春じゃないよ!」
「だいたい先生だって外に出たくないくせに!」
という叫びが返ってきたことがきっかけだったのでした。
確かに、先生だって寒い。
若い皆よりも先生方の方が「暖かい室内」にいたい気持ちは切実である。
なのに、先生方は、校庭朝礼を企画し、実行し、生徒と共に外にいる。
なぜだろう…。
寒いから暖かい室内にいる。
辛いことはやめる。
それでいいのか?ということですよね。
中学生の皆さんに、私は
「西遠は『青春の道場』であって、『青春のテーマパーク』じゃありません」
と言いました。
青春時代は楽しいことばかりでいいのか。
昔から青春、青春と言い、ドラマにも歌にもなっているけれど、
挫折や悲しみ、苦しみを乗り越えてこそ輝くのが青春だと思いませんか?
辛いことや苦しいこともちゃんと経験し、
そこから成長してほしいと思っているから、
西遠では暑い日や寒い日の校庭朝礼があるのです。

全校朝礼の写真を探していたら、2013年の寒そうな写真が出てきました。
まだ西館屋上に西遠女子学園の看板がありませんね。
先生方の顔ぶれからすると、写っているのは66回卒業生の皆さんでしょう。
そうです、校庭での朝礼は、こうして先輩たちも経験してきたのです。
(もちろん私も、6年間にわたり、炎暑酷寒の校庭朝礼を経験しましたよ!)
今朝、正門で、
「先生、今日ある?」と聞かれました。
水曜の朝のワンパターン会話(笑)。
もちろん、全校朝礼があるかないかという質問です。
「今日はテスト前だから無いよ!」
「やったあ!」
「だから、テスト勉強がんばってね!」
「げっ!」
はい、青春は楽しいことばかりじゃありません!
「青春の道場」で、全校朝礼の代わりに、テスト勉強に励んだ今日の生徒たちなのでした。
実力テストは19日です。
先生方は、皆で生徒の皆さんの勉強を応援しています!!