秋のフラワーパークへ

昨日、青空に誘われて、午後の浜松フラワーパークをふらりと訪ねました。午後3時を過ぎた秋のフラワーパークは、チケット売り場の場所が変わっていてコロナへの対応が感じられました。

エントランスもすっきりしていました。空が広い!

大温室では、10月ならではのハロウィン装飾が出迎えてくれました。

温室の隣のローズガーデンは植え替えの作業中でした。それでも、様々なバラが咲いています。春のバラとは違い、秋のバラは少し寂しげ。でも、その分、傾きかけた日差しの中で、気品と優しさに満ちているように思われました。

ローズガーデンを歩いていたら、オーシンツクツク、オーシンツクツク…、なんとツクツクホウシが鳴いているではありませんか。例年なら夏の終わりを告げるツクツクホウシの鳴き声が今年は聞かれないな‥‥と9月初めの頃、思っていました。それが、 10月も半ばになるというのに、セミの声。 台風が行ってしまい、暑さがぶり返したことで、やっと鳴く時を得たのかもしれません。西日とバラとツクツクホウシ――もの悲しい風情を感じました。

午後4時の噴水の「ダンス」を見ることができました。

音楽に合わせて水が生きているかのように踊る姿に、「水の東西」を思い出しました。西洋は見える水、噴き上げる水、東洋は見えない水、落ちる水…。今年8月に亡くなった山崎正和さんの随筆「水の東西」は、東洋と西洋の文化や価値観の違いを端的に述べていて、忘れられない教材です。

バラにも名前があります。帰り際、「エドゥア-ル・マネ」と印象派の画家の名がつけられたバラに出会いました。

千日紅が西日に揺れていました。

出口の売店では、入場時にもらった金券300円分を使うことができます。500円の入場券で300円のお買い物。Goto キャンペーンが生まれるずっと前から、シーズンオフのフラワーパークが行なっているシステムです。閉園間近を告げる「蛍の光」のBGMの中、フラワーパーク応援団として300円+αのお買い物を楽しみ、パークを後にしました。

さあ、秋休みも今日で終わりです。明日から後期。久しぶりに立つ正門で、生徒の皆さんに再会するのが楽しみです。元気におはようの挨拶を交わしましょう。