不定期連載(?)の「この頃読んだ本、読んでいる本」、2月中旬編です。
「わたくし96歳 #戦争反対」森田富美子・森田京子著

「わたくし96歳」というアカウントの方がツイッターをやっていらっしゃることは以前から知っていましたが、フォローするでもなく、時々どなたかがリツイートしてくれる呟きを読んで「上品な方だなあ」と感じているくらいでした。今回、衆議院選挙のさなかに、「わたくし96歳」さんが長崎の被爆者であることを知りました。そして、本を出していらっしゃることを知り、買い求めたのでした。
1945年8月9日、長崎への原爆によって、父・母・3人の弟を失ってしまった富美子さんは、その悲劇を心の中に封じ込めて長崎で生きてきました。その富美子さんが、90歳を超えて、毎日「#戦争反対」をつけて呟くようになったのか、そして娘さんにも語らなかった被爆体験を全世界に向けて発信するようになったのか、その軌跡がこの本の中に丁寧にしたためられていました。富美子さんの文章と、娘の京子さんの文章が並んで書かれています。読み進めるうちに、娘さんの視点で読んでいる自分に気づきました。母と喧嘩ばかりしている自分の日々と、森田さん親子の日々。もっと母に優しくならなくちゃ、と思ったり、京子さんが母の生きてきた旅路を知ろうと努力されているところに感銘を受けたりしました。一方、富美子さんは凛としていてチャーミングで、素敵なおばあちゃまです。こんな歳の重ね方をしたいとも思いました。
長崎は、西遠生にとってもなじみ深い土地です。長崎を訪ねる生徒たちが、この森田さんのこともまた知っていてくれたら嬉しいなと思いました。そして、私自身も、長崎を再訪したい思いでいっぱいになっています。
「ところで、愛って何ですか?」鈴木晴香著

鈴木晴香さんは歌人です。今日の白板も彼女の短歌でした。
「愛の相談所」である〈BAR 愛について〉で、様々な愛の悩みに、お酒ではなく短歌を提供するといういきな演出の本。こうした本だと、短歌へのハードルが低くなるのかな、と思い、購入してみました。読んでいると、楽しいです。愛について悩んでいるわけではないですが(笑)、「初恋」「アイドル」など取り上げている愛のジャンルは様々なので、味わいながら(時に郷愁に浸りながら)読み進めたいと思います。

