停止礼という伝統

18時を過ぎた学園。すっかり夜の風景です。下校する生徒たちの様子を撮影していたら、ちょうど高校生が老校長像に停止礼をしているところが写っていました。

暗くて見えづらいですが、手前の生徒が老校長像に対して静かにお辞儀しています。

西遠では、正門と老校長像の前で、朝晩、立ち止まって礼をします。朝は「今日も一日頑張ります」という気持ちで、帰りには、「ありがとうございました」の感謝の気持ちを表します。「青春の道場」にふさわしい、長く長く続いている西遠の伝統です。

この写真は、昨年度の学園案内用に撮影されたものです。

自分の西遠生時代を遠くはるかに振り返ってみると…、入学したての頃は、スマートに停止礼をする高校生の先輩がとてもかっこよく見えて、うっとりしたものでした。6年間の学園生活の間には、おざなりな礼をしてしまったり、友だちとふざけてグルッと回ってペコっと頭を下げて笑い転げたりした日もありました。卒業が近づくにつれて、一回一回の停止礼にも思いがこもるようになりました。‥‥‥私の思い出話に、「そうそう」と同意してくれる人もいるかもしれないですね。

俳優の加藤諒さんが西遠を訪ねてくれた時も、昨年、桜井日奈子さんが西遠生として過ごしてくれた時にも、そのテレビ番組内で「停止礼」が取り上げられました。

私たちが日ごろ習慣のように行なっている停止礼は、実は外の人から見ると西遠の特色であり、伝統を感じる行為なのでしょう。人から言われてその意味や続けることの大事さに気づくことがあります。

オンライン学園祭では、PTA常任理事の皆さんが作ってくださった動画「父親目線の西遠紹介」でも停止礼が取り上げられ、中学生徒会がキッズコーナー用に作った「西遠生の一日」でも真っ先に紹介されています。また、ダンス部の動画でも、停止礼がユーモラスに表現されていますね。西遠の特色であることを、私たちはちゃんと理解しています。

ダンス部の動画撮影風景より。

停止礼をこれからも、西遠の大事な特色として守り育てたい、と思います。この気持ちは、上級生になればなるほど、共感してもらえるものだと信じています。毎日の停止礼、時間にすれば数秒の行為が西遠の歴史になっていきます。「青春の道場」の朝な夕なに、心を込めて停止礼を続けていきたいものです。