防災訓練と学園の木々

昨日のブログでもお伝えしましたが、今日は今年度第2回目の防災訓練でした。

今日の地震の訓練は、3時間目の開始数分後の放送で始まりました。高校生は芸術選択の講座に分かれた授業もあり、避難先のグラウンドでの人員点呼に、クラス単位とは違う緊張や戸惑いが感じられました。続いて、行方不明者の捜索訓練や引き渡し訓練が行われ、ちょっと40分をはみ出してしまう充実した内容の防災訓練となりました。今日の訓練の模様は、公式ブログに海津先生が記していますので、そちらをどうぞ臨場感あふれる写真とともにご覧ください。

私は、「引き渡し訓練」をいちょう広場で見守りました。黄色く色づいたイチョウの木の下で、一人一人の先生に、生徒名に加えて「父」「母」「近所の人」など先生方の役名が書かれた紙片が手渡されています。

「娘」のいる教室に到着した先生方は、名演技(!)で「わたくし、〇〇の母でございます」「△△ちゃん、お待たせ―!来たよー!」と担任の先生に告げ、引き渡しの手続きをします。

一方、「近所のおじいさん」「隣の家の人」は引き渡し名簿にないので、生徒は引き渡しできません。ところが、迎えの先生方は「せっかく迎えに来たのに~」などと名演技で粘っては担任を困らせます。こうした「攻防」も経て、いちょう広場では「引き渡し」が完了した生徒と先生が本部に報告していました。引き渡し訓練、成功です。最後に、放送室から講評と終わりの言葉を放送して、訓練は急ぎ足で終わりました。

講評の中で、私は、日ごろから家族で防災や避難の話をするように話しました。ご家庭でもぜひ今日の訓練をきっかけに、防災について再確認をお願い致します。

訓練とはいえ、久しぶりに記念グラウンドに全校生徒が並び、東に目をやると、校舎と紅葉のコントラストの美しさに気づきました。あとで、カメラを持って訓練終了後の学園の紅葉を撮影してみました。

静思堂の南(右)に「希望の灯」像があり、その後ろにそびえた3本のメタセコイヤが紅葉してきています。また、静思堂の左には、モミジバフウの紅葉も見られますね。屋根瓦の青と、壁と像の白、常緑樹の緑と紅葉している木々の赤茶色が、何とも言えない美しさだなあと思いました。

モミジバフウ(左)と、「希望の灯」像の後ろのメタセコイヤ。

下の写真は、左が12月5日、右が本日12月8日です。ゆっくりゆっくり紅葉が進んでいます。

南館の前のモミジは、まだまだ緑が目立ちますね。

この木を見ていると、「おいおい、急がせなさんな」と言われているように思えます。「焦らせなさんな。ゆっくりゆっくり」‥‥悠々と時を刻んで熟成していくような樹木の色の移ろい。木にとっては、12月だろうが、他の木が赤く色づこうが、関係ないんですよね。大木のどっしりとしたペースに、「あなたも心を落ち着かせなさい」と言われたような気がしました。「忙しい」は「心」を「亡くす」と書きます。ゆっくり深呼吸が大事ですね。