殉難学徒慰霊式、テレビや新聞に

新聞・テレビで紹介されました

昨日行われた「殉難学徒慰霊式」の模様が、新聞やテレビで紹介されています。

中日新聞 ≪「戦争は絵空事でない」 西遠女子学園で慰霊式」
西遠の中学1年生は、4月に、「新聞記者に聞く」と題して、中日新聞の山崎様より、インタビューの仕方、まとめ方を教わりました。その講座を経て、身近な戦争体験者にお話を聞きに行き、その内容と感想をそれぞれ「平和の作文」にまとめました。

静岡新聞 ≪空襲犠牲生徒ら追悼 西遠女子学園中・高 浜松
 静岡新聞では、慰霊式に先立ち、戦争体験者を取材した西遠の中学1年生たちのことも紹介しています。
豊川海軍工廠(愛知)空襲知って 「泣き叫ぶ女子の声今も」 野沢さん、浜松の中学生に戦争伝える≫ (5月8日)

静岡朝日テレビ 
 昨日の「とびっきり静岡」では、3分以上にわたるニュースで慰霊式を紹介してくれました。
 ≪戦火に散った先輩たちの御霊に祈りを…「普通の生活に日々感謝を」77年前の浜松空襲の犠牲者を悼む慰霊式 浜松市≫ (動画あり)
 生徒の登校の様子から、インタビューまで、生徒たちの取り組みをとても詳しく紹介してくださり、感謝しております。
慰霊式の様子は、他にも1分弱のニュースにもなって報道されています。
 ≪平和への祈りを込めて…殉難学徒の慰霊式 77年前の浜松市空襲で犠牲になった女学生らを悼む≫ (動画あり)

学園の歌「愛の灯」について

テレビのニュースで紹介された学園の歌「愛の灯」は、動員学徒に捧げる歌です。本校音楽教員の故 新美博義先生が作曲したこの曲は、哀切な響きと後半の明るく希望を感じさせる転調が、多くの人の心を打ちます。新美先生が生前、この曲を作った時のお話を、卒業生の皆様なら覚えていらっしゃることでしょう。太平洋戦争中、浜松への空襲で、浜松駅近くの防空壕でお父様を亡くされた新美先生。この「愛の灯」作曲を任され悩んでいた時、先生の乗ったバスが浜松駅に着いた時に、ふっと「再びは帰らぬ…」の部分のメロディが浮かんだのだそうです。お父様が亡くなったその場所で、希望に満ちた長調のそのメロディが浮かんだというエピソードを、私は忘れることができません。昨日も歌いながら、新美先生を思い出していました。

 「愛の灯 —動員学徒に捧げる歌ー 」 池谷 千松 作詞/新美 博義 作曲

一.身を尽し 身を尽し
 散り行きし二十九のみたま
 今かへる今かへる袖師が森に
 歌声は悲し千羽のつる
 再びはかへらぬ君のみ胸に
 我等捧げて歌ふ「愛の灯」

二.一筋の 一筋の
 祖国想ふ乙女の願ひ
 赤心は赤心は永久にかがやく
 歌声は溢る学びの園
 再びはかへらぬ君のみ胸に
 我等あふぎて歌ふ「愛の灯」

三.萌え出づる 萌え出づる
 みどりなす平和の園を
 とこしへにとこしへに護りて行かん
 歌声はひびけはるけき空
 再びはかへらぬ君のみ胸に
 我等とどけと歌ふ「愛の灯」

西遠の「学園の歌」はこちらからお聴きください。