贈呈式と、オープンスクールと。

西遠では、本日10日、フタバアオイの贈呈式が行われました。
そして、明日11日は、第1回の中学オープンスクールです。
行事が目白押しの西遠です。

皆さんは、京都の葵祭(あおいまつり)をご存じですか? 葵祭は、今から1400年以上前、6世紀に始まったお祭りとされています。その葵祭の行列では、御所車、勅使や供奉者の衣冠など、様々な飾りとして「フタバアオイ」が使われてきました。葵祭になくてはならない植物「フタバアオイ」。しかし、自生するフタバアオイは激減しており、現在は「葵プロジェクト」によって保全が行われています。

京都の祭りと浜松は無縁ではないのかとお思いの方もおられると思いますが、フタバアオイをもとにしてできた家紋「三つ葉葵」と言えば、徳川家。家康が17年余過ごした浜松の地は、葵と深い関係にありますよね。(ちなみに、三つ葉葵という植物は存在しません。フタバアオイをデザイン化して作られたのが、徳川家の「葵の御紋」なのです。)

「葵の会遠州」様より、西遠でもフタバアオイの育成協力を!との依頼を受け、このたび、中高生徒会と自然科学部が、育成に携わることになりました。西遠で育ったフタバアオイが、株分けされて、京都の上賀茂神社に里帰りして、そこで1年間さらに育ったものが、葵祭で使われるという「3年計画」のプロジェクトです。

今日は、そのフタバアオイの苗の贈呈式が、お昼休みに行われました。

最初に「葵の会遠州」の坂口様より、葵祭の説明や、どうして遠州地方でフタバアオイを育てるのかというお話があり、さらに、フタバアオイの育て方についても詳しくご説明いただきました。そして、高校生徒会長、中学生徒会長、自然科学部の代表に、それぞれ苗が贈呈されました。生徒を代表して、高校生徒会長よりお礼の言葉と決意が述べられ、坂口様のご指導のもと、苗はプランターに植えられました。

フタバアオイは、大変デリケートな植物で、直射日光を嫌うそうです。日の差さない場所で水をたっぷり与えて夏を過ごし、冬を越すと、新たな芽が出て小さな花が咲くとのことです。

プランターに植えられた苗は、明日、特製の花壇に移植される予定です。

浜松市内では、北星中学さんや県居小・双葉小さんなどが、このプロジェクトにすでに参加されているとのこと。私たちも、大事に苗を育て、ぜひ、上賀茂神社へのお里帰りを実現させたいと思います。来年の大河ドラマ「どうする家康」では、浜松もまた注目を浴びます。徳川ゆかりの浜松で、フタバアオイを大事に育てていきましょう。

「葵の会遠州」の皆様、本日はありがとうございました。

明日のオープンスクールでは、中高生徒会の執行部が、小学生の皆さんにプレゼンをしたり、校内ツアーをリードしたり、大活躍の予定です。また、自然科学部はもちろん、他の部活も、活動を皆様にお見せしますので、小学生の皆さん、どうぞお楽しみに!