小さな白板2025 第17週 + 花鳥風月

大型連休明けの3日間の「小さな白板(ホワイトボード)」をご紹介します。おまけの「西遠☆花鳥風月」も登場しますよ!

5月7日(水)
なはとびをしばし休みて子はひとり五月の空を聴くごとくゐる
       斎藤美衣

縄跳びをやめて、しばし空を見上げる子ども。五月の空はきっと美しくて、吸い込まれそうな気持になったのでしょうね。「空を聴く」という表現に、時がとまったかのような清澄な瞬間、そして子の純粋な心を感じます。

5月8日(木)
バラ園のバラの名前が中世の詩人の名前 その薔薇に蜂
       佐クマサトシ

バラには様々な名前が付けられています。浜松フラワーパークに行くと、古今東西の有名人の名前の付いたゴージャスな薔薇に出会えます。

この歌には「中世の詩人の名前」が付けられたバラの花が登場します。実際に、16世紀の詩人ピエール・ド・ロンサールの名前のついたバラもあるそうです。その薔薇の花に、鉢がいる、そんな瞬間を切り取った短歌を紹介しようと思っていたら、なんとその朝の「にほんのいろ」日めくりが「薔薇色」でした! 嬉しい偶然でしたので、日めくりさんにも一緒に写真に入ってもらいました。

【西遠☆花鳥風月 その1】
西遠のローズガーデン、今日行ってみたら、様々なバラが咲いていました。高3生に「先生、このバラの写真、ブログにアップしてください!」とリクエストされましたので、ここで薔薇たちをどうぞ!

ちなみに最後のバラは、「アンネのバラ」です。第2次世界大戦中、ユダヤ人迫害を逃れて隠れ家に住んでいたアンネ・フランクの名がつけられています。「アンネの日記」は中3の必読図書。平和とは?人種差別とは?迫害とは?…考えながら読んでほしい本です。

5月9日(金)
鵯(ひよどり)が来て尾長来て鴉(からす)来るネット・スマホ・ゲームせぬものら
       香川ヒサ

この短歌には3種類の野鳥が出てきます。漢字で書かれると、カタカナ表記とは違って見える鳥たちですね。なぜこの短歌を今日紹介したのかと言いますと、明日5月10日から16日が「愛鳥週間(バードウィーク)」だからです。バードウィークが休日に始まってしまうので、その予告編として載せました。
【西遠☆花鳥風月 その2】
さて、ヒヨドリ、オナガ、カラス、全部どんな鳥か分かりますか?カラスは分かりますよね。ヒヨドリも学園でよく見かける鳥です。尾長(オナガ)は、2015年に東京の国際基督教大学構内で見つけて撮影しました。バードウィークですから、鳥の名前、覚えてくださいねー。

【西遠☆花鳥風月 その3】
今朝、シジュウカラを撮りましたので、ちょっと画質は悪いですが、どうぞ。

今週の登校は3日間だけでしたが、元気な皆さんに会えてうれしかったですよ。

【西遠☆花鳥風月 その4】
お月様もぜひ。これは昨日の夜のお月様です。雲から登場したところを撮影しました。

今日は雨が降り始めてしまい、お月様が拝めません。今月の満月は、13日(火)慰霊式の夜です。晴れてほしいですね。