7月4日に行われた全校講堂朝会の生徒の感想を紹介しています。今回は、訓話の中で紹介した桑原正紀さんの歌集「妻へ。千年待たむ」について生徒から寄せられた感想を特集します。突然倒れた奥様の介護の日々を短歌に綴った作者の生き方をその短歌と共に紹介した私に、生徒たちは数々の感想を寄せてくれました。

妻を想う作者の気持ちを想う
卒業生の方から届いた手紙と桑原さん、そして白板に書く歌が桑原さんのものだという偶然には、とても驚いたと同時に、すこしほっこりした気持ちになりました。桑原さんのお姿はどのような感じなのだろうと思い調べてみたところ、とても穏やかな顔をした方で失礼ながらもう少しお年を召した方だと思っていたので申し訳なく感じました。桑原さんの奥様への愛情、言葉の美しさ。校長先生が一部分を紹介しているときとても胸を打たれました。世の中にはまだこのような方がいらっしゃるのだとすこし救われた気持ちになりました。(中学3年)
桑原正紀さん。私は、短歌や詩が好きなのですごく惹かれました。紹介していた短歌はどれも素敵で、本を読みたいなと思うほどでした。でも、ただの短歌じゃきっとここまで心は動かされなかったと思います。愛する妻の介護の日々だったからこそ動かされました。介護を続けるのはとても苦しいと思います、けれど、優しさを持って接し続けていたから声を聞くことが出来たと思うと、私も常に人に優しさを持って接しなくてはいけないなと思いました。(中学3年)
朝会の後半で紹介された桑原正紀さんの2冊の歌集『麦熟るるころ』『妻へ。千年待たむ』のエピソードも心に残りました。
ああ天はかくも悪戯(いたづら)したまふかある日とつぜん妻がこはれた
手の指が動いたというそれだけであふるるものをもてあましをり
昨日まで当たり前だった日常が、ある日突然崩壊する恐怖。そして、意識の戻らない妻のわずかな変化(指が動いたこと)に対して、涙があふれるほどの喜びを見出す姿。これらの言葉は、中2の道徳で習った「よりよく生きる」を思い出しました。(高校1年)
桑原正紀さんの「麦熟るるころ」と「妻へ。千年待たむ」という二冊の本が紹介されました。桑原さんは10年以上も奥様のことを支え続けていて、とても奥様の事を気にかけていて、優しい方だと知りました。リハビリをともに行う中で、奥様が少しずつ動いたり言葉を取り戻したときの喜びは計り知れないほど大きかっただろうと思いました。こんなにもあたたかく、愛情を持ってリハビリに付き添ってくれるような人はなかなか出会えないと思うので、奥様はとても幸せな人だったなと感じました。(高校2年)
心に残ったのが、桑原さんのお話です。奇跡のような出会いも素敵ですし、なにより、奥様のことを本気で愛している桑原さんが本当に素敵な人だと思いました。そしてそれと同時に、何気ない日常がどれだけ大切なものなのかを改めて考えることができました。誰かを大切に思う気持ちは、特別な出来事ではなく毎日の積み重ねによって生まれるものだと感じることができました。(高校3年)
歌集が読みたい!
私は桑原さんのお話を聞いて、「妻へ。千年待たむ」を読んでみたいと思いました。今回の校長先生のお話で、初めて桑原さんのことを知って、初めて作者さんの人生経験を聞くだけで、こんなにその本を読んでみたいと思ったことはないから、家に帰ったらすぐにお母さんに頼んで買ってもらおうと思いました。私はあまり本を読むのが得意ではないけど、校長先生が少し読んでくださっただけで、朝読書で読みたいと思ったので、早く本を買おうと思いました。(中学3年)
今回の講堂朝会で心に残ったお話は、歌集のお話です。その歌集とは、桑原正紀「妻へ。千年待たむ」というものでした。私はあまり詩や短歌には興味がなく、理解するのが難しいと少し読むことに抵抗がありました。しかし、今回のお話に出てきた短歌を聞いて、こんなにもストレートに気持ちが動く歌集があるのかと驚きました。そう思うと同時にこれまで詩や短歌を苦手と決めつけ、読んでこなかった自分が恥ずかしく、後悔しました。風通の本とは違い、短い文章で自分の思いや経験を綴り、相手に伝える詩はとてもきれいなものなんだと思いました。桑原さんの奥様を思う心がすっと伝わったようで座席から聞いていて、涙が出そうになったのを堪えました。国語の時間で詩を書こうというものは何度か経験していますが、自分も詩に気持ちをすっと乗せて、相手に伝えられるようなことをしてみたいなと思いました。普段本をただ読むだけでなく、感情を理解しながら、また作者や主人公に寄り添いながら本を読めるようになりたいなと思いました。(高校2年)
今回の講堂朝会では、桑原さんの歌集のお話が印象的でした。その歌集との運命的な出会いの話も含めて、すごく素敵だなぁと思いました。奥さんに綴る歌に、最大限の愛が詰まっていて、聞いていてすごく心が温まりました。19年という長い時間介抱をしてきた中で、その思いを歌にする。その時間だけはゆったりとしている気がして、感情の変化、そして詩の中で奥さんがだんだんと回復していく、という感動もありました。今まで、あまり詩集、歌集、などを読んだことがないのですが、今回の歌を聞いて、すごく読んでみたいと思いました。以前、詩集を一度読んだことがあるのですが、その一つ一つに共感し、深く考えたことを覚えています。私は、自分の感情を言語化することがすごく苦手で、単純な言葉で簡単に済ませてしまうことがほとんどなのですが、こういった歌を聞いたりすると、同じ感情でも、言葉を巧みに使い、より濃いものになっているので、奥様を思う感情をどのように美しい言葉に移行しているのか、とても気になりました。(高校3年)
最後に紹介された桑原正紀さんの本について。まずは言葉が美しくて感動しました。私は家族への思いをこんなに書いたことは一度もありません。この本は、作者からの家族への愛が文章からひしひしと伝わってきて、優しさ、辛さ、温かさなどいろいろな気持ちが込み上げてきました。この本を全部読みたいなと思いました。(高校3年)


ここにも「灯」がある
紹介された桑原正紀さんの歌集からは、胸が締め付けられるような深い愛と、他者を支え続ける覚悟を学びました。日常の当たり前が決して永遠ではないこと、そして苦難の中でも「優しさの灯」を掲げ続けることの尊さを、生々しい短歌を通じて痛感させられました。(高校2年)
桑原正紀さんの歌集の紹介を聞きました。奥さんの介護を長年していた方が書いた詩で、猫の声を録音して聞かせたり、お花を見せたりと奥さんにとても献身的な旦那さんでした。だれかのために頑張れる人、本気になれる人がきっと、人を幸せにするんだと思いました。(高校3年)
紹介された歌集に込められた思いについても深く考えさせられました。大切な人を思い続ける気持ちや、その人とのつながりを心の中で大切にして生きていく姿勢には、人間の温かさや強さが表れているように感じました。日常生活では、家族や友人がそばにいることをどうしても当たり前だと思ってしまうことがあります。しかし、支えてくれる人がいるからこそ今の自分があるということを忘れず、感謝の気持ちを言葉や行動で伝えていくことが大切だと改めて思いました。
今回の講堂朝礼でのお話を聞いて、人として本当に大切なことは、日々の小さな行動や心の持ち方にあるのだと感じました。私もこれからも、自分が正しいと信じる行動を積み重ねていきたいです。そして、自分自身の「ランプの灯」を絶やすことなく、その光が少しでも周りの人の力になれるような人へと成長していきたいと思いました。自分のこれからの生き方や人との関わり方を改めて見つめ直す良い機会になりました。(高校3年)

愛があるから
今日の講堂朝会の話で一番印象に残っているのは愛です。愛は誰の心にもあり、平和な社会を作るためには愛だけが必要という英文を問題で解いた覚えもあります。それほど愛は人と人が生きるために必要であり、思いやりにも繋がるということを「灯を高く」で知ることを西遠に入学して学びました。また今回のパフォーマンス大会でヘレン・ケラーをテーマにしたときも無意識に支え合っていたと思います。私の西遠で一番学んだことは愛と平和だと思います。平和は西遠での慰霊式で、愛は何気ない日々の学園生活で。言葉に表すことはとても難しいですが、絶対に自分に身についていると思います。今日の講堂朝会に出た桑原さんは愛があったからこそ19年間奥さんのことを介護できたと思います。私は愛があるから平和になり、平和には愛があると思います。キリスト教の隣人愛のように身近な人を愛し、思いやりのある行動をしていきたいです。また平和や愛を間接的でももたらせるような職につきたいです。(高校3年)
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本日は、第1回中学入試説明会でした。ご参加くださった皆様、お暑い中でのご来校ありがとうございました。
明日は第2回入試説明会です。図書館入り口には、明日も白板をかかげて皆様のご来場をお待ちしております。

