小さな白板2026 第28週

第28週の「小さな白板(ホワイトボード)」は、人々のつぶやきを中心に。週末は短歌を掲載しました。それでは、28週のラインナップをどうぞ。

アリサ・リウは、この2月に行われたミラノ・コルティナ冬季オリンピックの女子フィギュアスケートの金メダリストです。彼女の考え方は素晴らしいなと思って、メモしておいた言葉を白板に書きました。ミスしたからすべて失うわけでない、悪い物語だって美しいと思う、と。一つの失敗でメダルや頂点を逃し、涙にくれる選手が多い中で、彼女はその失敗すらも美しいと考える心の持ち主。その精神こそが彼女を強く輝かせたのではないでしょうか。この考え方に学ぶところは大きいと思いました。

ちばさと先生こと千葉聡さんの去年11月のつぶやきから。生徒たちに創作者になってほしい、それは自分が見えてくるから、そして世界を発見できるから、とちばさと先生はおっしゃいます。私も似た願いを持っています。生徒の皆さん、何か書きませんか? 小説や詩や短歌は難しくても、チャレンジは大事! 文章で、言葉で自分を表現できる人になってほしいなあ。AIに書かせちゃだめだよ。不器用でも自分自身の言葉を並べてみることから始めましょう!

翻訳家で大学教授の毛丹青さんを知ったのは、国語の問題集でした。彼の日本語のエッセイは、優しいまなざしにあふれていました。つい最近、旧ツイッターで彼のつぶやきを読み、そこにも素敵な言葉があふれていたので、書き留めた中の一つです。日本語を学ぶことは、一本の木を育てることに似ているが、枝葉にとらわれていてはだめで、文化や歴史、分野を越えて出会う人々の知性など、視野を広げていかなくてはならないというこの言葉は、もしかしたらどの学問分野にも通じるのではないか、さらに人の生き方にも通じるのではと思いました。

日々の暮らしの繰り返しの中にこそ、「生きる喜び」があり、「学び」があるという入澤先生(龍谷大学理事長)の言葉。今月、旧ツイッターで出会った言葉です。今回、講堂朝会の感想を綴った集会記録の中にも、そこに気づいた人が少なからずいるのを感じましたので、とてもタイムリーなつぶやきを掲載させていただきました。日々の学びを大切にしていきたいです。

「先生、これってもしかして、あのドラマの…?」と尋ねてくれた人が幾人かいました。そうです、この言葉は、NHKのドラマ「テミスの不確かな法廷」の最終回放映後に、主役の松山ケンイチさんが出したコメントの一部です。周囲に理解されない孤独を幼いころから抱え、「僕は宇宙人だ」と思いながら育った主人公が、裁判官として、不器用でも誠実に問題に対処していく姿、そして変わっていく周囲の人々…。「普通って何だろう?」ということについて考えさせられるドラマでした。5月15日の白板には、このドラマに登場する精神科医の山路先生(和久井映見)の言葉も書きましたが、たくさん気づきのあるドラマでしたので、再放送されたらぜひ見てください!

週末は、中学入試説明会がありました。夏らしい短歌を掲載しました。齋藤美衣さんは、繊細な表現で美しい短歌を書く方だと思い、「世界を信じる」という歌集を購入しました。紺色の夏、朝顔は泉…。心の眼を清らかにし、静かに周りを見渡してみたい、と思わせる歌です。

今日も、説明会です。暑い中ご来校くださり、帰りに図書館を訪ねてくださる方々をお迎えする歌として、この短歌を書きました。あまりの夏の暑さに心身ともに疲れてしまいますよね。真夏日に室内にこもって涼を取っている作者に、庭の大きな芋の葉っぱが目に飛び込んできたのでしょう。傘のように大きな芋の葉は、真夏の暑さを忘れさせてくれる、癒しのようなものかもしれませんね。

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昨日、そして本日と、「中学入試説明会」にお越しくださいました皆様、お暑い中、本当にありがとうございました。夏休み中のイベントや9月のオープンスクールなど、またお目にかかれる日が早く来ますことを楽しみにしております。