九月の長雨

雨模様の日が続いています。すっきりと青空を見る日がすっかり減ってしまいました。
雨の中で我が家のバラが咲いていました。

学校のジャカランダも、我が家同様、再び花を咲かせているのに気づきました。

そんな中、休日返上でHR展準備に励む生徒たちの姿、たくましかったです。

今日一日で研究や作業は進んだでしょうか。

私は、先日一冊の本を図書館から借りました。

「沖縄に基地はいらない」という題名の岩波ブックレットです。「アレン・ネルソン」という名を聞いて、「え?」と思った人はいませんか?
そうです、彼は、今話題の映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』の主人公ネルソンさんご本人です。
ベトナム戦争の加害者体験という実話をもとにつくられた映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』(塚本晋也監督)は、第83回ヴェネチア国際映画祭で、10代が選ぶレオンチーノ・ドーロ賞を受賞し、9月11日から日本でも公開が始まりました。

戦争の描写のある映画は苦手なので見ないようにしている私ですが、この映画は見なくては、と突き動かされています。しかし、上映館が少なく、浜松では今のところ見るすべがありません。そこで、まず本を読もう、と西遠の図書館でこの本を借りました。ネルソンさんの生い立ちの悲惨さ、海兵隊に入隊してどんな訓練を受け、沖縄でどのように過ごし、ベトナムの戦地でどんな体験をしたのか…読んでいると心が痛くなるばかりでした。彼がなぜ「沖縄に基地はいらない」という思いに至ったのか、この本を読むと分かります。そして、戦争というものがいかに悲惨で、戦争体験がどれだけ人を苦しめるのか、深く考えさせられます。

この本を読んだ後、昨日、「同盟通信」という演劇を観ました。浜松演劇鑑賞会第491回例会、劇団青年座による演劇です。1936年から1945年まで実際に日本にあった「同盟通信社」が、戦時中どのような報道をし、中にいる人々がどんな葛藤を抱えていたのかという、重い内容の演劇でした。
ネルソンさんの本を読み、「同盟通信」を観て、重苦しい気持ちを払拭できない自分がいます。この苦しさは大事に抱え続けなくてはならないのだとも思います。今を生きる私たちが、決して逃げてはいけない問題なのだ、と。

今朝の Eテレ「日曜美術館」はニューヨークの「国連本部」を飾る美術品を紹介する内容でした。番組の中で、国際連合事務総長グテーレス氏が、「芸術は平和に貢献すると思いますか?」という坂本美雨さんの質問に即座に「オフコース」と答えたシーンがとても印象的でした。

演劇も、映画も、芸術の一分野です。平和に貢献する力を持っているのです。