恩師とのお別れ

西遠に長くお勤めになった理科の高橋博之先生が4月18日に亡くなられました。
今日、告別式が営まれ、学園を代表して参列させていただきました。
先生のご遺志とご家族の皆様のご希望もあり、
広く告知されませんでしたので、
このブログをご覧になって驚かれた方もいらっしゃるかと存じます。
お許しください。
高橋博之先生には、私自身が生徒の頃、
学年の先生として大変お世話になりました。
生物の授業、学年行事…と思い出がよみがえります。
九州研修旅行の帰りの新幹線から降りるときだったと記憶していますが、
「今日は帰ったら『大草原の小さな家』を見るんだ~」
と私が友人に話しかけると、
高橋先生が
「うちの娘も毎週楽しみにしてるんだよ」
とニコニコしておっしゃったのでした。
それまで先生とそんなお話をしたことがなかったので、
とても新鮮な感覚で、一気に親しみを感じたことをよく覚えております。
教員になり、同じ学年でお仕事させていただいた時には、ずいぶん助けていただきました。
会議や打ち合わせの席で、私が困った時に必ずスッと援助の一言をくださる、優しい先生でした。
同窓会や100周年記念行事などにもお誘いすると、必ずいらしてくださり、
でも、シャイな方なので、そうっとお帰りになってしまう高橋先生。
山を愛し、旅を愛し、自然を愛し、
そしてご家族を愛され・・・、
突然逝ってしまわれて、
シャイな先生らしいお別れになってしまいました。
先生の人生の真ん中には西遠女子学園があったという
奥様からのご挨拶に、思わず涙ぐみました。
最新号の「友情」もお読みくださったそうです。
どんなご感想をお持ちだったのか、先生に教えていただきたいけれど、今となっては叶いません。
寂しがっている先生方・卒業生が、たくさんいます。
高橋先生、本当にありがとうございました。
先生の、言葉は少ないけれど温かなご指導、照れ屋で優しいお人柄、忘れません。
心よりご冥福をお祈り致します。