世の中で一番…

新しい週の始まりは、雨。
今朝は降ったり止んだりの状態の中、傘を正門に立てかけて、正門に立っておりました。
ちょうど車の往来が激しかった時間帯、雨も降ってきましたが傘のところに戻れないまま交通整理をしていました。
すると、高3のある生徒が、「先生、傘をお貸ししましょうか」と声を掛けてくれたのです。
なんてやさしく気配りができる生徒だろう!
心から嬉しく思いました。
こういう声掛けができるって、本当に嬉しく素敵なことだと思います。
Oさん、嬉しい一言、ありがとう。心にしみました。
さて、「世の中で一番・・・」というタイトルは、
福沢諭吉の「心訓」からです。
西遠の応接室には、こんな書が掛かっています。

このお話を、11日(土)の中学講堂朝会でお話しました。
中でも、「世の中で一番悲しい事は、嘘をつく事です」については、
一番覚えていてほしい言葉だと言いました。
人にウソをつく事は、自分を欺くこと。
勇気を出して本当のことを言わないと、成長できない…。
この「心訓」は、私自身もかつて当時校長先生だった岡本富郎先生からよく聞かされた言葉でした。
富郎先生独特の「福沢ゆーきち先生」という言い回しと共に、
7つの言葉の中で、やはり「嘘をつく事」について、一番心に残っています。
「心訓」は福沢諭吉が遺したものではないという説もあり、諭吉が書いた「ひびのをしへ」がもとになっているのではないかと考えられています。
しかし、そういう史実を超えて、西遠の多くの卒業生には、この「心訓」が心に打ちこまれて、己が身を律することにつながっているのではないでしょうか。
7つの言葉を皆で読みましたが、中学生にはどの言葉が一番心に残っているでしょう。
週が明け、集会記録も提出されることでしょう。
生徒の皆さんの感想を読むのが楽しみです。