国際女性デーに寄せて

明日3月8日は、国際女性デーです。
日本ではあまりなじみのないこの「国際女性デー」、
今から100年以上前のアメリカでの出来事が発端になっているそうです。
1904年3月8日、アメリカ ニューヨークで、女性労働者たちがデモを起こしました。
婦人参政権を要求してのデモでした。
その日を女性が権利を勝ち取る日にしようと、1910年に「国際女性デー」が提唱されたのだそうです。
現在と違い、20世紀初頭には、日本はもちろん世界各地で女性の地位は低かったのです。
そういう意味では、国際女性デーは「闘う日」であったのでしょう。
100年以上が経ち、今、国際女性デーは、その内容も変わりました。
「女性の社会的、経済的、文化的、政治的地位を祝福する国際的な日」となったのです。
このお話は、高校卒業式の中でも紹介させていただきました。
女子校に育った生徒たちには、ぜひとも知っていてほしい日だからです。
西遠の生徒たちは、これからの広い世界でも、ジェンダーバイアスにとらわれない、比較的自由な発想で生きていくことが可能ではないかと思います。
「女の子だから」という理由で除外されることなく、様々なことに挑戦してきたからです。
女子校に育つと、「女の子はこうあるべき」という、ある意味できあがった価値観に翻弄されることがありません。
1人の人間として、可能性をたくさんたくさん開花させることができるように思います。
西遠の生徒たちにも、69回の卒業生のみんなにも、願うこと。
それは、
「女性の地位の獲得の歴史を知ってほしい」ということと
「女性の一人として柔軟に、夢を持って、自分の道を開拓してほしい」
ということです。
過去を知り、現在を生き、明日の希望を持つこと、
明日の「国際女性デー」にぜひ考えてください。