この夏見てほしい映画

昨年の8月、NHKで映画「ひろしま」が放映されました。昨年8月25日の当ブログにて、そのことを紹介しました。→8月25日の記事は こちら です。

この映画は、 1953年、原爆投下から8年後に、広島で作られ、広島市民8万人以上が出演しました。原爆投下直後の惨状を被爆者自身が再現したこの映画は、残念なことに、当時の社会の動きの中で全国上映されぬままとなってしまい、「幻の映画」とされてしまいました。

私自身、こうした映画が存在したことも昨夏まで知りませんでした。NHKのEテレで放送された、この古い白黒の映画は、 1年がたとうとする今も心に大きなインパクトを残しています。録画を消さずにデッキに保存しておいたのですが、そのDVDデッキが10月に壊れてしまい、我が家で二度と見ることができなくなってしまいました。

その映画「ひろしま」が、この夏、浜松で上映されます! 浜松の街なかにある映画館「シネマイーラ」さんが、終戦75周年企画上映の一つとして、8月に2週間の上映を予定しています。

ひろしま

終戦75周年企画上映
一般1,200円 会員・シニア1,000円 学生500円

監督 関川秀雄
出演 岡田英次  月丘夢路  他
(日本・109分)
8月7日(金)~8月20日(木)
 ①10:00~11:50
8月20日(木)まで

シネマイーラさんは、浜松にあって、上質の映画、隠れた名画をいつも発信してくれています。私も今までに何度かこの映画館を訪ね、素晴らしい映画に出会いました。この春、コロナの影響でイーラさんも苦境に追い込まれましたが、「つぶれてたまるか」とクラウドファンディングを実施、たくさんの人々が協力しました。私も微力ながら応援。この映画館は、絶対につぶしてはならない浜松の宝だと思っています。

戦後75年の節目の夏です。シネマイーラさんは、この「ひろしま」のほか、「黒い雨」「野火」「この世界の片隅に」なども上映し、戦争の理不尽さや平和の尊さをについて考えないかと、私たちに問いかけています。どうぞ、こうした良質の映画を見るひとときを大事にしてください。上映予定は こちら をご覧くださいね。

この夏、シネマイーラさんに足を運び、平和について深く考えてもらえたらと願います。

6月20日、殉難学徒慰霊式に飾られた花も、また、生徒たちの平和への祈りの象徴です。