別れの余韻、次へのステップ

高校卒業式から一夜が明けました。卒業式の終わりを待ってくれた雨も夜には上がり、明るい朝を迎えた西遠です。創立者胸像前には、3日の創立記念式での花環と、高校卒業式で代表が捧げた花環の2つが仲良く並んでいます。

高校卒業式の余韻は、そこここに残っています。もう制服姿の彼女たちには会えないんだな、という寂寞の思いを、どうしても教師は抱くものです。

しかし、土曜登校の今日は、別れの余韻に浸る暇なく、新たなプログラムが始まっています。学園は年度末の忙しさの中で、それぞれ学年総仕上げのプログラムを残しています。高校3年生の先生方にも、高1のプログラムの支援の仕事が待っていました。

高校1年生が今取り組んでいるのは、「プレゼンテーション・スキルアップ・プログラム」。静岡県グローバルハイスクール研究校の指定を受けている西遠では、高校1年生がアメリカの大学生とオンラインでつながる新たな国際交流のプログラムにチャレンジします。本番は再来週ですが、今日はその準備に土曜プログラムの大半を費やしました。家から自分のタブレットやパソコンを持ち込んで、あるいはコンピュータ教室でネットにつながり、プログラムの説明のzoomに入ります。その支援に、高1の先生、高3の先生、情報委員会の先生などが当たりました。

説明を聞いた後、グループごとに自己紹介の動画やプレゼンを作る作業に入りました。

グループごとにアイデアを出し合い、踊り始めるグループもあり、作業は楽しく進んでいました。どんな紹介動画が出来上がるのか、どんな国際交流ができるのか、楽しみです。

そのころ、中学生たちは・・・

音楽コンクールの練習に余念がありませんでした。コロナ禍の中で、今年の音楽コンクールは、合唱をやめ、ボディ・パーカッションとしました。生徒たちは、クラスみんなで心を合わせ、手を叩き、膝を叩いて、振り付けを覚えながら、掌を真っ赤にしながら頑張っています。本番は来週水曜の10日。新しい挑戦で迎える音楽コンクール。素晴らしい演奏を期待しています。

そして、最上級生となった高校3年生は、住み慣れた東館から、最後の1年間を過ごす南館へとお引越し。立つ鳥跡を濁さず、で東館の教室やベランダをきれいに掃除し、めいめい、たくさんの荷物を抱えて、南館へと移動していきました。

東館2階の教室は、掃除も終わり、がらんとしていました。4月の新高校2年生の登校を静かに待ちます。

気温が上がり、春めいた学園には、きれいな花や鳥の姿が。なぜか猫まで姿を現しています。題して「西遠の春模様」をどうぞ。

最後の1枚は昨日の朝の写真です。卒業式の朝、紅梅にシジュウカラが一羽ちょこんととまっていました。この梅、私たち第31回卒業生の記念樹です。梅にシジュウカラ、なんともほっこりする光景でした。