六学年そろって土曜プログラム

研修旅行から戻った高校1・2年生が学園に帰ってきました。六学年が揃った土曜日です。西遠の土曜日は、学年ごとに様々なプログラムが組まれています。中学2年生は、親子PTAを開催しました。また、午後には学校評価委員の皆様にお集まりいただき、第2回学校関係者評価委員会を行いました。これらの行事にご参加の皆様、お忙しい中ありがとうございました!

土曜のプログラムの中から、今日は2つご紹介します。

1時間目は、中学講堂朝会でした。

今日は、中学生の皆さんが西遠でどんな力をつけてきたのか「21世紀型プログラム」を紹介しながら考えました。

中学生は、10月に様々な行事を体験しました。

OMO学園祭では、中学3年生は初めてのHR展に挑み、中2はポスターセッションを体験、中1は恩師の先生方に送るメッセージを仕上げました。そして、当日は、HR展のライブ配信を見て、たくさん学びました。

秋休み中には、1・2年生の希望者が「オールイングリッシュセミナー」に臨みました。

そして、10月14日から3日間にわたって、校内で「イングリッシュ・サマーキャンプ」が催され、2・3年生が参加、英語漬けの刺激的な日々を体験しました。

西遠では、そうした行事の中で世界基準の「21世紀型スキル」を獲得できるよう、行事の意義や性格を明確化しています。けれど、行事の渦中にある時、今どんなスキルを獲得しているかなんて考える暇はないと思います。そこで、今日は、客席でみんなで考えました。行事や西遠での日々を通して、自分が変わったこと、成長したことを、手を挙げて発表してもらったのです。

1年から3年までたくさんの生徒が手を挙げて、自分の成長について発表してくれました。人前で話すことができるようになった人、英語を頑張ろうという気持ちを持った人、…一人一人マイクを持って、緊張しながらも堂々と話してくれました。講堂の客席にいる中学生皆の中で自分が手を挙げて立って発表するなんて、めちゃめちゃ緊張しますよね。でも、現にこうして意見を表明してくれた生徒たちがたくさんいるのです。嬉しいことです。

私は「勇気」について少し昔語りをしました。自分が初めて勇気を奮った小学2年生の教室でのできごと、その瞬間のドキドキを、私はいまだに覚えているのです。きっとみんなにもそんな瞬間があるはず、そしてこれから経験する人もいるはず。その時、心の内で21まで数えた私の葛藤・ためらい・焦りなどの心情を思い出して、「あの図々しく見える校長にもそんな昔があったんだー」と思って一歩踏み出してくれたら嬉しいな。または、私が教員になって何度も遭遇した「教え子が勇気を出した瞬間」のことを思い出して、そんな先輩たちのように皆さんも力強く育ってほしいなと思います。

高校1年生のHR展の感想も紹介しました。感想文の中には、たくさんの21世紀型スキルが隠れていましたよね。言葉として意識していなくても、HR展の準備の中で先輩たちはたくさんのスキルを獲得していることが分かりました。

もう一つお話したのは、学校誌「友情」のお話をしました。行事を振り返るとき、自分が体験したことはその行事の一部分ですが、こうして発行されて「友情」を読むと、自分のいなかった瞬間の夜、治部煮外のクラスや学年のことが分かります。行事の全容が見えてきます。学校全体を俯瞰する力が、この学校誌「友情」にはあるのです。その編集を任されている友情編集委員にも、たくさんの勇気が必要だというお話もしました。

今日の講堂朝会の感想は、集会記録ではなく、アンケートのフォームで答えてもらうことになっています。皆さんからの感想の回答が届くのを楽しみにしているオオバです。

そして、もう一つ紹介するのは、高校3年生の学年スポーツです。

中2のPTAでも、彼女たちの歓声の理由を説明しましたが、5月に幻に終わった体育大会の種目を、実行委員長・実行委員会が中心になって、秋空の下、ミニ体育大会として学級対抗運動会を行ったのです。生徒が主役とスタッフの両方を兼ね、助け合って大活躍する姿が、100周年記念グラウンドにありました。4クラスのクラスTシャツの色が秋空に鮮やかに映えていました。

体育大会中止の時から、この学年スポーツをすることは決定していました。学校全体でできない悔しさを持ちながらも、最高学年として気丈に振舞い、そして学年スポーツでの完全燃焼を目指した高校3年生たち。彼女たちは、諦めない心・制限の中でもやり遂げようとする心を、ちゃんと備えていました。グラウンドからの歓声を聴きながら、何度もウルッとしてしまったオオバでした。

西遠には、たくさんの感動があります。発見もあります。生徒たちの成長があります。今日もそのいくつもの姿を見ることができました。素晴らしい生徒たちだと心から誇りに思います。

さあ、明日は投票日。#わたしも投票します。