12歳が18歳と出会う場所。それが中高一貫校です。西遠では、縦割りの「姉妹ピア活動」が盛んに行われています。あこがれの先輩を見つけ、自分の成長の目標にしたり、高校1年生から入学した生徒も下に3学年の後輩ができて自己肯定感が上がったり、思いやりやリーダーシップを身につけることが出来たり…。趣味や特技が全然違う者同士が年齢を超えて話せるグループ活動により、部活動とはまた違った絆も生まれます。姉妹ピア活動がもたらす恩恵は少なくありません。
中学生は高校生に教えてもらうことがたくさんあります。同時に、高校生も、中学生から教えられ、大いに刺激を受けることがあるのです。
【12歳の想い】
1年生の一週間の学習目標時間は20時間。平日は2時間で、休日は5時間勉強すると達成できる時間。これだけでもかなりきつめのスケジュールなのに、さらに高校3年生はこれにプラスして15時間もあると考えると、本当にすごいなと思いました。部活も勉強も両立して毎日を過ごしている先輩方を尊敬すると共に、自分もそんな人になりたいと思いました。姉妹ピア活動などで関わることのできる先輩たちからたくさんのことを学んでいきたいです。
【17歳の想い】
講堂朝会の中で、中学生が高校生を見て感じたことや、平和への思い、学習に対するあこがれなどが紹介され、「高校生としてどうあるべきか」を考えるきっかけになりました。特に印象に残ったのは、「西遠は自分次第で変わる」という言葉です。これは、ただ勉強を頑張ればいいということではなく、日々の生活の中でどれだけ「気づき」を持てるかが大切だという意味なのだとわかりました。静思堂や植物、戦争の歴史など、何気ない日常の中にも学びは隠れている。そのことに気づけるかどうかが、自分の成長を大きく左右するのだと感じました。私自身も、「ただ過ごす」のではなく、「意味を持って過ごす」ことの大切さを忘れずにいたいと思います。中学生のあこがれの存在になれるように、毎日の生活を大切にしながら、いろんなことにアンテナを張って、自分なりの学びを深めていきたいです。西遠という場所で学べることに感謝しながら、未来に向かって一歩ずつ成長していける高校生でありたいと思いました。
中学1年生が初めて生活会館での「入寮」を体験しました。この入寮では、中学3年生が1年生の「指導生」となって一緒に宿泊します。先週、自身の入寮を体験したばかりの3年生が、頼れるお姉さんとなって1年生を指導する姿を見ると、こういう日々の中で生徒は確実に成長するのだなあと考えさせられます。同じように、高校生は(公立中学出身者も含めて)中学生の入寮の「指導生」を務めるチャンスがあります。人に教えるために学び直し、自信を持って臨めるように努力する生徒の姿は、真摯で美しいものです。
学園案内やコンセプトブックの撮影で、初めて会った生徒同士が学年を超えて仲良く話しながら撮影に臨む光景も、西遠の良さなのだと思います。上級生がさりげない一言で場を和ませたり、いつの間にか仲良くなっていて、息の合うメンバーになっていたり…。
中学生と高校生が互いに刺激を与え合いながら育って行ける場所、それが西遠です。12歳から18歳までが集うこの「青春の道場」で、生徒たちには西遠ならではの学びを通じ、どんどん伸びていってほしいと思います。そして、そこに、今このブログを読んでいるあなたも、ぜひ仲間入りしてください!