小さな白板2022 第2週

図書館入り口の小さな白板(ホワイトボード)、2022年度の第2週です。

4月11日(月)
 Life can be so sweet on the sunny side of the street 
    ひなたの道を歩けば、人生は輝くよ。
           「On the sunny side of the street」より 作詞Dorothy Firlds

新しい週は、その前の週に最終回を迎えた朝ドラ「カムカムエブリバディ」から。このドラマ、朝ドラには珍しく3代にわたるヒロインが綴る100年の物語でした。途中から見始めましたが、最後の2週間ぐらいは人々がなぞ解きのようにどんどん関係づけられていく展開に胸が熱くなり、脚本の力をまざまざと感じました。最終回は、劇的でもお祭り騒ぎでもなく、とてもさらりと爽やかに15分が過ぎていったのがなんとも素敵なドラマでした。そのドラマの大事な言葉が、 「On the sunny side of the street」 というルイ・アームストロングの歌の歌詞「Life can be so sweet on the sunny side of the street」でした。作者や制作者から視聴者への伝言のようにも感じられましたので、私も白板にも紹介。自分の人生を輝かせるために、いろんなことから逃げずに、ひなたの道を歩いていきましょう。

4月12日(火)
 知り合えたあなたに この歌を届けよう 今後よろしくお願いします 名刺がわりにこの歌を
                   「切手のないおくりもの」より 作詞 財津和夫

ホワイトボードに書いてすぐ写真を撮るのですが、今回は忘れてしまっていたようで、偶然図書館玄関で一枚撮ったこの写真がありました。新入生には、姉妹グループや地区会、部活紹介など、知り合う人がたくさんいただろうこの日。「今後よろしくお願いします」という気持ち、たくさん感じたのではないでしょうか。

4月13日(水) 花束をかかえるように猫を抱くいくさではないものの喩えに  笹井宏之

ウクライナをめぐる情勢は悪化の一途をたどっています。心悼む映像やニュースばかりですね。平和の大切さを訴える短歌もたくさんありますので、この日は、猫を抱くそのしぐさに平和を感じてほしいなと思って、この一首を紹介しました。

4月14日(木)  万歳で眠るみどり児春の風    涌羅由美

この俳句は、昨年5月9日に「朝日新聞」の朝日歌壇に載っていた俳句です。とても幸せな気持ちになったので、書き留めておきました、春の風を感じる季節に皆さんに紹介しようと思って。赤ちゃんの寝顔、万歳のお手々、…本当に心和む、いとおしい光景です。一つ一つの命がこうして愛のあふれるまなざしの中で育まれていくのです。

4月15日(金) ハンカチにアイロンかける春の午後直角のこころ取り戻したく  松村由利子

アイロンをかけるという行為に、「直角の心」を取り戻したいと思う作者には、何があったんだろう…。小さな悩みやうまく行かないイライラや言い出せないもどかしさなど心に感じながら、直角の爽やかな、晴れやかな心になりたいと思って、一人、四角いハンカチに丁寧にアイロンをあてているのでしょうか。

4月16日(土)  穏やかな顔と優しい言葉。これを心がけるだけで人生が変わります。  入澤崇

龍谷大学の学長の入澤崇先生はとても素敵な言葉を綴ってくださいますので、時折書き留めているのです。この言葉に出会った日、私は険しい顔をして厳しい言葉で話していたのです。「穏やかな顔と優しい言葉」を私自身がまず心がけなくては…と、自戒を込めて書き留めました。日々実践は難しいのですが、心にとめておきたい言葉です。

新しい週には、ローズガーデンの薔薇たちもそろそろ開花しそうです。