女性の生き方を考える

今日は、1時間目に全校講堂朝会、3,4時間目に「女性の生き方を考える弁論大会」が行われました。
1時間目の講堂朝会は、高校3年生にとって最後の講堂朝会でした。
1年から6年までの6学年が講堂に集う、この貴重な機会に、私は「人が人らしく生きるために」と題して、世界人権宣言についての話をしました。
世界人権宣言の条文は、まず英文を留学生の皆さんに朗読してもらいました。
即興なのに、素晴らしい読み方で協力してくれた留学生4名に感謝!
生徒の皆さんには、日本語による条文の紹介に加えて、アムネスティインターナショナルが紹介する訳文(谷川俊太郎さんによる)も紹介しました。
人が人らしく生きるために守られねばならないルールを、生徒の皆さんは理解できたでしょうか。
人権のために尽力した人々を、「ノーベル平和賞受賞者」の中から何人か紹介しました。
1901年 アンリ・デュナン
1979年 マザー・テレサ
1993年 ネルソン・マンデラ
2014年 マララ・ユスフザイ
2017年 ICAN
2018年 ナディア・ムラド  デニ・ムクウェゲ
今年の受賞者のお二人の記念講演の一部は朗読させていただきました。
ヤジディ教徒として迫害を受け、自らも性被害に遭ったことを公表し、性暴力撲滅を目指して活動を始めたムラドさん。
性暴力の被害に遭った子どもたちを診察しながら、その傷ついた心と体に寄り添い、世界に向けて性暴力の混雑を呼び掛けているムクウェゲさん。
重い内容ですが、知っておきたいことです。
全文を読んでみたいという人は、ここをクリックしてみてください。
しばらくの間、読めると思います。
また、講堂朝会では、国連に関係する2つの動画を見せました。
音声がうまく出ず、音楽ばかりが大きくなってしまいました。
内容は字幕もついていたので、分かってもらえると嬉しいです…。
世界人権宣言から70年のことし、そこまでの道のりと、今ある問題点について、認識させられる動画と、今何ができるかを、国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏が具体的にメッセージとして発している動画、この2本を見たいという方は、こちらのをクリックしてみてください。
人が人らしく生きられる社会の実現のために、あなたは何を考え、どんな行動を起こしますか?
私からのこの問いに、ぜひ一人一人が真剣に向き合ってほしいと思います。
そして、3,4時間目の弁論大会は、今年も国際ソロプチミスト浜松様のご後援を受けて実施することができました。
ソロプチミストの4名の方が、中高12名の弁論を聞いてくださり、中高それぞれに大変感銘を受けた、と皆さんおっしゃってくださいました。

中1は身近な働く女性を取材して考えたことをまとめました。
中2は夏休みの職場体験を通じて考えたことを書きました。
中3は、世界で活躍した女性、今活躍している女性について本を読み、意見をまとめました。
ここで、マララさんとマザー・テレサが紹介されました。
高1は世界や日本の活躍する女性を紹介し、生き方や考え方について自己の主張をまとめました。
高2は世界を見渡し、女性が遭遇している問題について、それぞれが調べて意見を発表しました。


発表者には、ソロプチミスト浜松の秋会長さんより盾が贈られました。

中高の発表者全員とソロプチミストの皆様とで記念写真を撮りました。
弁論大会は、自分の考えや主張を講堂の仲間たちに伝えること、客席で聞く生徒は、友人や先輩、後輩の弁論を聞いて新たな考え方に出会ったり、考えを深めたりすることができます。
様々な考え方に今年も出会うことができました。
まだ将来の夢が見通せてない人も、今から「ぶれない軸」「確かな芯」を作り上げることが大事なのだという主張が心に残っています。
また、女子校だからこそ育つものについても触れてくれた生徒もいました。
弁論の発表者はいずれも、等身大の自分をさらけ出して、そこから深く考えようとしている姿勢がありました。
真摯な姿勢が素晴らしいと思いました。
生き方を考える一日。
生徒の皆さんがそれぞれに新たな視点や広い視野に出会え、何かのきっかけになってくれればうれしいです。
講堂朝会の感想も待っています。