長崎原爆の日に

昨日は、長崎原爆の日。
11:02、私はかわな野外活動センターにいました。
ちょうどそのくらいの時間に、そっと目を閉じ、黙祷しました。
中継では見られませんでしたが、
長崎市長の平和宣言はインターネットで早速読み、
夜には、ユーチューブに上がった式典の模様を見ることができました。
長崎市長の田上さんは、17歳で原爆に遭った女性の詩を朗読しました。
生徒たちと同じくらいの年の彼女をはじめ、長崎の人々襲った悲劇に、胸が苦しくなりました。
被爆者代表の山脇さんという男性の「平和への誓い」は、最後、英語で締めくくられました。
一生懸命、英語で世界に向けて訴えた山脇さんの願いを、私達は皆で受け取らねばなりません。
そして、国連の事務次長の中満泉さんの挨拶も心に迫るものがありました。
中満さんは、国連総長のアントニオ・グテーレス氏の挨拶文を凛とした声で読み上げました。
その最後にあった若者へのメッセージを、ぜひとも紹介したいと思います。
「若い人にはっきりと伝えたいことがあります。あなた方は私たちの共通の未来を守るために世界に変革をもたらす究極の力なのです。このメッセージを携えて、共に前進することで、核兵器のない世界という私たちの共通目的を必ず実現致しましょう。」

この写真は、私が2012年に学年主任として九州研修旅行に行った際、撮った一枚です。
西遠の高校2年生は、毎年、長崎の地を訪れます。
それが単なる観光ではなく、平和の尊さを胸に刻む大事な旅だということを、彼女たちはよく知っています。
今年、長崎を訪ねる高校2年生も、九州への事前研修を重ね、出発前には映画「この子を残して」を鑑賞する予定です。
そして、長崎では、原爆祈念像に千羽鶴を奉納し、原爆資料館を訪ね、活水高校の平和学習部の皆さんとの会を持ちます。
グテーレス氏に「私たちの共通の未来を守るために世界に変革をもたらす究極の力」と呼びかけられた若者として、彼女たちはどんな答えを出すのでしょうか。
静かに見守りたいと思います。
昨日、朝日新聞の「遠州考」第14章で西遠の戦時中の悲劇が紹介されました。
取材してくださった長谷川記者に感謝申し上げます。