高校演劇部、発表会

第54回静岡県西部高等学校演劇協議会発表会が行われています。
この大会は、9月下旬に始まり、10月26日までの間、県西部の4会場で行われるもので、
今日、西遠の高校演劇部が、「袋井市月見の里 学遊館」での発表会で一番手に登場、
「ハンナのかばん」を上演しました。
写真は、数日前の西遠での舞台稽古のものです。


カレン・レビンの原作を部員が脚色したこの作品、
チェコスロバキアに生まれた少女ハンナがユダヤ人であるがゆえに愛する家族と引き裂かれていく数年間を描いています。
この重厚な作品を一時間という枠に収めるのに、脚本をはじめ様々な試行錯誤があり、苦労があったことでしょう。
ユダヤ人の弾圧という重い歴史的なテーマに真正面から挑み、
ハンナやその友人たちが絶望に屈することなくわずかな希望を胸に必死に生きようとする姿を
部員の皆さんが丹念に演じていました。
ユダヤ人の運命を知るだけに、胸が苦しくなるような気持ちで舞台を見守りました。
部員たちの熱演には、上演後の批評タイムにも会場から賛辞が送られていました。
果敢に大作に挑んだ14名の高校演劇部員達に敬意を表します。
会場には、中学演劇部も応援に駆けつけました!
上演後のロビーにて。

ちゃんと、先輩たちに感想の寄せ書きも書いていましたよ。
私のコメントに、OBANと勝手に署名したのも、この中の誰かさんです(笑)。
そして、1時間の熱演を終え、楽屋から出てきた高校演劇部員。
お疲れ様!!

まだ演技直後で、髪形などなど普通の制服姿に戻り切っておりませんが、ご勘弁を。
この後、部員たちは幸せそうにランチタイムを迎えていました。
ここにも、青春を完全燃焼させている生徒たちがいます。
部活動に励むっていいですね。
心から思いました。