小さな白板2022 第9週

【はじめにお知らせ】明日6月5日はえんてつホールにて「私立中高一貫校合同フェア」開催します!ご予約の上、ぜひ西遠ブースにお越しください!
詳しくは、こちらをどうぞ。

図書館入り口の「小さな白板(ホワイトボード)」、今週は5月から6月へ、パフォーマンス大会に体育大会という目まぐるしい一週間でした。

5月30日(月) 「戦争を知らない子達」も喜寿近し日本に憲法九条ありて   箱崎禮子

月刊「短歌研究」5月号には、アイウエオ順に300人の歌人の歌が掲載されており、とても読みごたえがありました。 その名も《三〇〇歌人新作作品集 テーマ「リ・スタート」》。箱崎禮子さんのこの短歌にも、この特集の中で出会いました。
戦争が終わって77年。1945年生まれの方々が今年喜寿すなわち77歳を迎え、これからは戦後生まれの人々も次々喜寿を迎えるわけです。憲法9条に守られて77年間戦争のなかったこの国に生きていることのありがたみを、「喜寿」という節目の言葉に感じました。

5月31日(火)  夏めくや庭土 昼の日をはじき   星野立子

眩しいほどの昼の日差し、5月最後の日にこの俳句を選びました。庭土が日をはじく、と「日光」ではなく「土」を主語にしているところに、どっしりした風格を感じます。星野立子さんは1903年(明治36年)生まれ。高浜虚子のお嬢さんです。1984年(昭和59年)3月3日ご逝去。

6月1日(水)  限界を超える勇気があるならば限界ではないそれは希望だ   平山良明

この短歌も「短歌研究」2022年5月号から。元気が出る短歌ですよね。限界を超えようとする勇気があれば、それは限界なんかじゃなく、むしろ希望なのだという、新たな視点をいただきました。この歌を自分に言い聞かせながら前進したいです。

6月2日(木)  いつまでもブランコにのる楽しさを忘れないまま生きていこうね  律月ひかる

この短歌は、 「短歌研究」2022年3月号に収められている《「アイドル歌会」を体験レポート》から紹介させていただきました。

アイドル歌会、今盛り上がっているんですよ。作者の律月(りつき)ひかるさんは、女性アイドルグループ「いぎなり東北産」のメンバーで秋田県出身とのこと。読み方も、グループ名も、市川先生に教えてもらいました!  

ブランコに乗る楽しさ、確かに忘れたくないです。でも、もう何年、いや、何十年ブランコに乗っていないだろう…。西遠にもかつてブランコがあったのですよ。レストハウス建設時に撤去されました。今から約50年前です。

6月3日(金) No attack, No chance   佐藤琢磨

体育大会にふさわしい言葉を探し、4月19日に続いて、レーシングドライバーの佐藤琢磨さんにご登場願いました。彼の代名詞のような「No attack, No chance」。安全に走って現状維持するのではなく、あくまでも攻めてチャンスをものにする、琢磨選手のアグレッシブなレースを象徴しています。そんな彼のドライビングや生き方が、多くのファンの心をつかむのでしょう。

今週は、なぜか先生方に反響が多かった白板ラインナップでした! 
生徒の皆さんも、ぜひ白板の感想、教えてください。