本質を見抜く

今日は、講堂での全校朝礼。先週の中学生徒会長のお話に続いて、今週は、高校生徒会長が「一年間の活動を振り返って」と題して全校生徒に話しました。「本質を見抜く」というスローガンのもとで今年度の高校生徒会は活動してきました。その一年間を振り返るスピーチでした。

「本質」を見抜く力が私たちにはあるだろうか?…そういう問いかけが、高校生徒会からは今年度何度もありました。生徒会長自身も自問自答しながら、「本質」について考えを深めてきたことが、今日の彼女の話からうかがわれました。自主規制について、美化コンテストについて、日々の活動について、その活動の意義や本質と会長は真摯に向き合ってきたのだと思います。

この一年、生徒会長をはじめ執行部のメンバーたち、そして、学園祭実行委員会の幹部など、責任ある立場に就いた生徒たちの成長を近くで見守ることができました。忙しい日々の中で重要な仕事を持った生徒たちが、時間に追われながら最善を尽くそうと奮闘する姿、うまくいかない経験すらも、彼女たちは確実に自身の糧にしてきました。教師として、生徒のそうした成長を間近で見ることができ、教師冥利に尽きます。

表層に流されるのではなく、深く本質を知ることが必要だと、会長は訴えました。今日の会長のスピーチは、全校生徒に向けたものでしたが、私たち教師にも「本質とは?」が問われたように思います。生徒から教えられることがたくさんあるのも、教師の魅力なのです。生徒会長の問いかけに、私たち大人も答えていかなくてはなりません。「本質とは?」…重い投げかけです。