7月5日、全校講堂朝会で「『世界で生きる力』を得る」というお話をしました。パフォーマンス大会や学園祭HR展を通して、またさまざまな行事やプログラムの中で、西遠で培うことのできる「世界で生きる力」があることをお話ししましたが、生徒たちの感想はとても前向きで、これからの成長を想うとワクワクします。今日も寄せられた「集会記録」から生徒の感想をご紹介します。
過去の学園祭をどう超えるか
過去の巨大制作物がどれもインパクトがあり、とてもおもしろいと思いました。今日見たなかで、ダイオウイカの制作物が一番すごいなと思いました。教室の中で本当に動いているように見えて、こんなすごいものを作りたいと思えるようになりました。多分私は巨大制作物を担当すると思うので、来てくれた人の心に残るような制作物を作りたいと思います。(高校1年)

学園祭に関する内容がとても印象に残りました。昨年の展示に対する評価点を実際に見ることで、どの部分が評価され、どこが足りなかったのかを具体的に知ることができました。特に、1位のクラスとの点数の差を見たときに、自分たちはまだまだ努力が足りないと感じると同時に、悔しさや向上心が芽生えました。今年はすべての賞で1位を目指して、クラス全員が同じ目標に向かって一丸となって取り組んでいきたいと思います。さらに、先輩方が過去に作成した巨大制作物の写真をスライドで見たとき、どの作品にも強いインパクトがあり、その迫力に圧倒されました。写真を通してでも伝わってくるスケール感や、テーマに合わせた創造性の高さにとても感動しました。今年、私たちのクラスは、見た人に伝えたい思いが届くような工夫を凝らしていきたいです。巨大制作物に限らず、展示内容やフォント、配置、色使いといった細かい部分にもこだわりを持ち、見る人の目を引き、心に残るような展示にしたいと思っています。また、準備の段階から全員が主体的に関わり、アイデアを出し合いながら進めていくことで、より良い作品に仕上がるのではないかと考えています。行事は「楽しい」だけでなく、「学び」や「成長」につながる機会でもあるので、これからも一つひとつの経験を大切にしていきたいです。(高校2年)
イルカをめぐって
私はイルカがウォットに飾られているのを見たことがあったので、西遠の人が作ったことを知り、驚きました。私も学園祭でいつか巨大制作物をつくるので、今日のアドバイスを聞いて、つくる時に生かすことができたらいいなと思いました。(中学1年)
私は小学6年生のときに、西遠の学園祭に行きました。一番印象に残っていることは、イルカの巨大制作物です。これを見に行った時、本物のイルカがスノードームの中で泳いでいるように見えて、とても感動しました。「私が西遠に入学したら、このような巨大制作物を作りたい」と思い、記念にスマホで写真を撮りました。今も私のスマホの中に大切に保存されています。西遠で学ぶすべてのことが私を成長させる大切なものだと感じています。これからも苦手なことに目を背けず、毎日頑張りたいです。(中学2年)
校長先生に、4年時のイルカについて話す機会をいただき、当時のことを思い出してみると、クラス全員で意見を出し合い、そして最終的にクラス全員が納得の行くものにすることができたというのが5点満点への一番のポイントだったのかなと思います。また、クラスのテーマを表すただの飾りにならないように、みんなでこの巨大制作物を通して、何を考えてほしいかなどをたくさん話し合ったのも、良かったのかなと思います。今年はクラスで一つのものを作り上げるという行事がもうありませんが、後輩たちの学園祭を見ながら、いろいろなことを学びたいです。(高校3年)
学園祭では、実際に当時の4年星組のHR展責任者に話を聞いて、どんなところを工夫、巨大制作物で5点が取れたのかを聞くことが出来ました。そして、この経験をもとにこれからの未来はどうなるのか、それにどう対応していくのかを考えました。もう世の中は、情報化がとても進み、調べれば一番上にAIの概要が出てくるくらいです。情報化が進むからこそ、抽象的で予測するのが難しいという世の中になり始めています。この世界に対応するには、21世紀型スキルをしっかりと理解し、知識、技能などこの西遠で身につけ、「世界で生きる」ために臨機応変に対応できるスキルを身につけていきたいです。私は、便利な世の中になって生活しやすくなったと思いますが、その分ネットについての恐怖心がないと感じています。生まれながらにネット環境があるからこそそれが日常的になっているから、21世紀型スキルというものをせっかく知っているからこそ、最大限に活かしていきたいです。あと残りの8ヶ月で、世界で生きれる女性になれるよう日々精進していきたいです。(高校3年)
高校3年生から 後輩へ、友人へ、私自身へ
ルーブリックの話も多くあった。やはり、制作にはある程度の指標があり、それに従ったうえでの高度な争いになっていたことがパフォーマンス大会の各クラスごとの点数を見てわかった。わたしたちにはもうパフォーマンス大会やHR展をやる機会はないが、後輩たちには有意義な学園行事にし、21世紀型スキルを十分に発揮、得ることのできるようにしていってもらいたい。
今回一番印象に残ったのは、講堂朝会で6年月組のパフォーマンス大会のルーブリックの平均点を出してくださったことです。私達自身も最高学年という勉強も忙しい中で、パフォとの両立をしてきました。パフォの練習をしてきた時、クラスでは、責任者中心ではなく、みんなで意見を出し合い、何が問題・課題で何が原因なのか、そしてルーブリックを見て何をするべきかをしっかりと明確にしていました。すぐに出た課題や問題はメモして、すぐに解決するようにしていました。私は意見を主張するというのは少なく、あまり「こうだと思う!」と言うことはなかったのですが、パフォで意見があって言ってみたところ、クラスのみんなが優しく受け入れてくれました。「そうだね!考えるね!」と言ってもらえた時、本当に嬉しくて、この6年月組で良かったなと思いました。(高校3年)
パフォーマンス大会や学園祭にはルーブリックがあるため、深く考え、探求していく必要がある。深くものを考えていく姿勢こそが未来につながり、世界で生きていく力、21世紀型スキルを身につけることになるのだと思う。6年間こういった行事を通して自然と21世紀型スキルを身に着けていて、将来に役立つものを楽しんで学ぶことができる。中学校に西遠を選んだことによって他の中学校では学ぶことのできない、経験することのできないことを早くから取り組むことができる。このようなことができるのは、中高一貫校の西遠ならではの強みであると思う。こういった強みを学校外にも発信できていけたら良いと感じた。私は来年卒業する。卒業後も西遠で培った力を活かして社会で活躍できる人になりたい。
高3になった今、進路について毎日のように悩み、勉強をどうやってしていけばよいのかわからず、毎日頭を抱え、時には今自分が何をしなければならないのかわからなくなり泣きたいと思う日が多くあります。今思えば中学のあの時、高1のあの時など、過去の自分を責めることもあります。あの時先生や先輩、親の意見を素直に聞いていれば今は、と過去の自分に文句を言う毎日です。そんなとき私は毎回思います。『こんなこと誰に相談していいのだろう、今私はこのままで本当に正解なのだろうか、本当の自分とは何なのか』と。西遠には信頼のできる先生方がいます。過去の自分に会えるなら今すぐにでも言ってあげたいです。『素直になれ。』と。これから先、今まで以上に勉強に力を入れ、精神的にもきつい日々が増えてくると思います。最後まで諦めずに受験勉強に全力で取り組みます。今自分に足りていない部分を完璧に補足し、後輩のお手本になる先輩になること、そして一番は笑顔で卒業することです。西遠で培った『世界で生きる力』は数多くの場面で役立たせ、目の前の小さな課題から一歩一歩解決し日々成長していくことを誓います。
様々な立場から、今の自分と向き合い、そしてこれからの決意を力強く語ってくれた生徒たち。前途は険しくとも、きっと壁を突破できることでしょう。西遠生たちが、学園生活の中で、また卒業後様々なところで、それぞれに障壁を打ち破って「世界で生きる力」を得て前進することを、心から応援しています。