中学3年生の「進路入寮」が行われました。生活会館に一泊し、クラスごとに進学指導の先生と「進路ミーティング」に臨むのが、中3の入寮の大きなプログラムです。


桜組、梅組がそれぞれ、ミーティングを行いました。大学生の先輩も貴重な助言をくださいます。「働くことについてどう思いますか?」という問いかけにみんなで意見交換をしたり、前もって書いた「進路の作文」を代表者が皆の前で朗読したり、一人一人の考えを紹介したりといった内容を経て、友人たちの考えや悩みを知り、自分もまた視野を広げて自らの進路を模索するミーティングです。和やかに、そして積極的に話し合いに参加した生徒たちでした。
私も何度かクラス担任としてこの進路ミーティングに参加したことがあります。進路の先生が進行をし、担任は見守るのみというこのミーティング、生徒たちがいつもとは違う先生による進行に緊張感を持って臨み、夜だからこその高揚感の中で感受性豊かに話し合いに参加し、真摯に自らの未来を考える…。こうした時間を過ごせる「進路ミーティング」は、3年生のプログラムの中でも、とても意義深いものです。今年の中学3年生もまた、自分の未来を考える大事なひとときになったことでしょう。
退寮式では、一泊の入寮で何を得たかを、感想発表者やリーダーが静かに述べていました。
作法を習い、進路を考え、級友に刺激をもらって、この一泊で中学3年生は静かに成長しました。その成果を、勉強の面でも、これからのキャリア形成の面でも、大いに見せてほしいと思います。
入寮は、それを支え、準備する皆さんの力があってこそ、つつがなく行われます。携わってくださった皆様、ありがとうございました。入寮生もまた、感謝の気持ちをもって一泊の入寮を終えたことでしょう。