小さな白板2025 第36週

学園祭をはさんで、9月から10月への「小さな白板」です。「恩師謝恩会」では、1年生がこの白板のことも紹介してくれて、嬉しくて、ちょっぴりくすぐったかったです。ありがとうございます!

9月最終週になり、そろそろ涼しくなってくれ、という気持ちも込めて「秋服」の短歌を。秋になると、ポケットのある服(私の場合はジャケット)を着るようになり、気持ちも少し落ち着きます。早くなる日暮れも心豊かに。夕暮れの美しさに気づく余裕も大切ですね。

9月最後の白板はこの短歌にしようと、だいぶ前から決めていました。花には全く興味がないのにコスモスの名前だけは知っている「きみ」。そんなきみへのいとしさを感じる短歌です。猛暑のせいか、コスモスも今年は遅そうですね。秋風に揺らめくコスモスの花を早く見たいです。

おそれてかかるからこそ、一歩前に出るべきである――この短歌は、挑戦する姿勢について教えてくれています。物事はしっかりと怖れるべきだし、前に出るべき。コンフォートゾーンから一歩出て、ラーニングゾーンで挑戦しよう!10月はこの短歌でスタートです。

おととしの学園祭前にも、この短歌を掲げました。段ボールを曳いていく生徒へのいとおしさが感じられて、大好きな短歌です。学園祭が間近に迫ると、西遠にもこんなけなげな姿の生徒が増えます。

学園祭前日、この歌を書きました。いろんな確執もあった何か月かを経て、ついに学園祭が幕を開けます。愛の形はいろいろあるよ、みんな大好きだよ、の気持ちを込めて。学園祭の間、図書館の入り口はPTA模擬店の店先になりますので、白板は撤去されています。そこで、学園祭の2日間は、この歌詞を消さないで校長室に白板を飾っていました。だから、私の頭の中では、学園祭の間中、この歌がエンドレスで流れていました。

前期最後の白板は、書と秋空と仔犬たちの微笑をプレゼント。忙しい前期でした。素晴らしい学園祭でした。良い秋休みを! 勉強ももちろんですが、「読書の秋」ですから、ぜひ読書もしてくださいね。