西遠のキャリアプログラム ~学ぶ・働く~

2025年もあとわずか。今年、生徒たちは、先生方だけでなく、様々な方から学びました。ブログでタイムリーにお伝えできなかったものもたくさんあります。私自身も、その学びの場にお邪魔させていただくこともあって、生徒たちが未知の世界に誘われているのを間近で見ることができました。それは、私自身にとっても興味深い学びでした。

高校1年生は、大学の先生から「学問」を学ぶ機会を持ちました。夏休み前の午後、お二人の先生がご来校くださり、生徒たちは大学の授業を体験したのでした。

静岡文化芸術大学 文化政策学部 文化政策学科の教授 小林淑恵先生は「社会科学の視点から進路や働き方を考える」というテーマでお話しくださいました。生徒たちは自身の進路を考えるきっかけをいただきました。
静岡大学 農学部 生物資源科学科教授の中塚貴司先生は「バイオテクノロジーで見えてきた花の魅力」というテーマでのお話。ガーベラの花をご持参くださり、生徒たちは違う角度から「花」を知ることができました。

夏休み、特進セミナーで特別進学コースの生徒たちがお話を伺ったのは、静岡大学工学部電子物質科学科准教授の大森有希子先生です。研究テーマである「分子性固体などにおける電子物性理論」のお話とともに、子育てをしながら研究を続けるというご自身の生活についても語ってくださいました。女性としていかに生きるかということを深く考えるきっかけをいただきました。

中学2年生も「職場体験」に取り組みました。信用金庫、建設会社、設計事務所、会計事務所、証券会社、FM放送局、薬局など、浜松ロータリークラブの皆様のご厚意で生徒たちは様々なジャンルのお仕事の中から、一つを選んで、貴重な体験を積むことができました。「働く」ということを考える、大事な機会となりました。

このうち、「中部電力」さんでは、生徒が作業着に着替えて高所を体験する時間もあり、電力会社の方々が実際にどんな高さで作業をし、私たちの安全で便利な生活を支えてくれているのかを知ることができました。

秋には、高校1年生が「職業を識る」というキャリアプログラムに臨みました。こちらも、浜松ロータリーの皆様のご協力をいただきました。

様々な職業を知る機会が西遠にはたくさんありますが、中学高校で出会った仕事、働き方、考え方は、間違いなく生徒たちの思考の土台になっています。
紹介しきれなかったプログラムもまだまだありますが、ご協力くださいました皆様に、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
来年もどうぞ皆様のご支援をいただき、生徒たちがより深い学びを体験することができますように。