いろんな想いをつなぐ ~桜と薔薇~

今朝も、中学バレーボール部の皆さんが、正門からの道をきれいに掃いてくれました。桜しべ降る石畳が、みるみる美しく清められていきます。

中学1年生にとってはまだ庭ぼうきは大きすぎるくらいで、扱い慣れていないので大変そうですが、一生懸命お掃除してくれる姿に頭が下がります。
今朝届いた講堂朝会の1年生の感想(集会記録)には、バレー部員の感想もたくさんあり、お掃除して学園をきれいにするぞという意気込みがたくさん書かれていました。
そこに、先輩から続いている美しい学園を守ろうという「矜持」を感じました。

お昼近くになって、レストランに向かって歩いて行ったときに、体育館の向こうにオレンジ色の花が見えました。ローズガーデンのバラです。西遠に薔薇の季節がやってきました!
ローズガーデンの入り口に咲いているこの薔薇が、「アンネのバラ」です。

皆さんは「アンネのバラ」を知っていますか?
中3の必読書でもある『アンネの日記』は、第2次大戦中、ユダヤ人への迫害を逃れてアムステルダムの隠れ家で2年を過ごしたアンネの日々が綴られた日記です。アンネ一家はゲシュタポに見つかり、ユダヤ人収容所に送られ、そこでアンネの姉もアンネも命を落としました。隠れ家に残されたアンネの日記は、その後、たった一人生還したお父さんオットー・フランクの手にわたり、出版され、世界中の人々に読まれるようになりました。平和を願い、生きる希望を書き綴った、感性豊かなアンネ。わずか15歳でこの世を去ったアンネ・フランクを偲んで、ベルギーの園芸家が新種のバラに「アンネのバラ」と名付けたそうです。昭和47年にアンネの父オットー・フランクが来日した折に、彼から日本にもこのバラが贈られたのだそうです。

アンネのバラは、つぼみから開花、そして花をいっぱい開かせるまでに、どんどん色を変えていきます。オレンジ色の花もあり、ピンクがかった花もあって、とても美しいバラの花です。まるで、才気あふれるアンネ・フランクのような花…。

このバラを眺めながら、今アンネ・フランクが生きていたら、イスラエルがガザやイランを攻撃していることをどう思うだろう、と暗い気持ちになりました。アンネはきっと、人の命を奪うような行為を全面的に否定することでしょう。人種に関係なく誰もが平和に幸せに過ごせる世の中を望んだはずです。
アンネの想いをつないでいくことも大切なのだと私は思います。中3の皆さん、必読図書「アンネの日記」を早めに読んでくださいね。

アンネのバラに誘われて訪れたローズガーデンには、様々なバラが咲き始めていました。かぐわしい香りの中で幸せな気持ちになりました。