今、5月16日の講堂朝会の集会記録の点検を進めています。前回は、中1から順にチェックしたので、今回は高3から順に読ませてもらっています。
今年度の講堂朝会、4月は生徒総会を前に「想いをつなぐ。ここから始まる。」という120周年の統一テーマを分析し、5月は殉難学徒慰霊式を振り返って「平和の継承」について考えました。
今日は、4月・5月の2回の全校講堂朝会で高校3年生がどんなことを感じ、考えたのかを、ご紹介したいと思います。高校3年生たちの熱い想いをどうぞお読みください。
創立120周年を最上級生として迎える
今回の講堂朝会を聞いて、最高学年として120周年という記念すべき年を迎える責任の重さを改めて痛感しました。校長先生がお話しされた「想いをつなぐ」というテーマは、学園生活の集大成に向かう私たちにとって、単なるスローガンではなく、自分たちが成すべき具体的な使命として深く心に響きました。
特に「菊作り 菊見るときは 陰の人」という俳句を通してのお話には、強く胸を打たれました。これまで私たちが当たり前のように享受してきた、美しく整えられた学園の環境や温かな伝統は、すべて先生方や先輩方という「陰の人」のたゆまぬ努力があってこそだったのだと、今さらながら気づかされました。今度は私たちが最高学年として「陰の人」となり、後輩たちのために環境を整え、西遠の心を繋いでいく番です。
この一年、私は最高学年として、言葉だけでなく自らの行動で西遠の伝統を示していきたいと考えています。小さなゴミを拾うこと、靴を揃えること、そして誰に対しても誠実であること。そうした日々の当たり前の積み重ねこそが、120年の歴史に新たな一頁を加える唯一の道だと確信しています。卒業の日まで、西遠生としての誇りを胸に、仲間と共に「ここから始まる」新しい学園の歴史を全力で紡いでいきたいです。
今回の講堂朝会のお話を聞いて、西遠の歴史や先人の想いが今の私たちにつながっていることを実感しました。特に吉川英治さんの俳句「菊作り菊見るときは陰の人」がとても印象に残っています。校長先生が中学時代に岡本富郎先生の講堂朝会で聞いたと知って、こうやって思いが繋がれて”西遠らしさ”が創られていくのだなと感じました。「目に見える美しさの裏には支えている人の努力がある」これは受験生として、今の環境には支えてくださっている人が本当に多くいることを忘れずに、そして自分自身も支えられる人となろうと思いました。
この5年間多くの先輩方の姿を見ていました。6年生は学園の雰囲気・姿をつくる立場です。この一年は、これまで受け継いできた想いを「次へつなぐ」立場であることを自覚して行動していきます。さらに、「矜持」という言葉から、大学生になってからも自分の行動に責任と誇りを持ち続けることの大切さを感じました。大学には本当に様々な人がいますが、周りに流されるのではなく、自分が正しいと思うことを大切にし、見えないところでも手を抜かず努力し続けたいです。西遠で学んだ「誰かのために行動する姿勢」や「環境を大切にする心」を忘れず、どのような場所に進んでも、自分らしく誇りを持って行動していきたいと思います。
「ここから始まる」という言葉の通り、この一年の自分の行動がこれからの学園や自分の未来につながっていくという責任を持ち、「矜持」を胸に、最後の1年を西遠生としてふさわしい学校生活を送りたいと思います。


改めて「西遠の魅力」を語る
西遠女子学園が120周年という節目の年にこの学校に在籍できたことを誇りに思っています。私は公立高校から進学をし、はや2年が経ちました。この学校の魅力は生徒の純粋さと先生達の手厚い指導だと思っています。最初女子校に入学した時は、何も分からない状態で馴染めるかとても不安でした。ですが同い年の子達の純粋な姿と対応、そしてサポートがありだんだん学校に馴染めるようになりました。その後自分も優しくて純粋な女の子を目指そうと今も努力中です。また、私がもうひとつの西遠女子学園の魅力としてあげた、先生方の手厚い指導によって勉強への苦手意識が取れ、学習への意欲が増したと思っています。指導の中で1番役に立っていることは、1人1人のレベルに合わせて指導してくださる事です。私はあまり質問をする方ではないのですが、質問をしたら優しく教えてくれるのでどんどん質問しようと思えました。このように西遠女子学園にはたくさんの魅力が詰まっています。120周年という節目にもっと生徒一人一人が成長していけるよう努力していきたいと思います。
今回の講堂朝会の話を聞いて、「想いをつなぐ」とは、ただ過去の出来事や歴史を知るだけでなく、先人たちが大切にしてきた考え方や行動を、自分たちの日常の中で実践し、次の世代へ受け継いでいくことだと感じました。特に「草にも木にもいいことをしよう」という言葉や、傘立ての美化に取り組んだ先輩方の話から、普段は目立たない小さな行動の積み重ねが、学園全体の美しさや雰囲気を作り上げているのだと実感しました。また、「ここから始まる」という言葉には、自分たち一人ひとりの意識や行動が、これからの西遠の歴史を新しく築いていくという意味が込められていると思い、生徒総会での積極的な発言や整頓された靴箱の様子からも、その意識がすでに行動として現れていいと思いました。


殉難学徒慰霊式を終えて
この学校に来て、平和について今までより確実に考えている時間が長かったと思います。そのおかげか、自分の中で考え方が変わったことを実感しました。今回は、平和は多くの人々の願いや努力によって守られてきたものだと感じました。生徒代表の作文では、戦争体験を語り継ぐことの大切さや、違和感を抱いた時に声を上げる勇気、異文化を理解し対話を重ねることの重要性が語られていてどれも感動しました。また、舞台に飾られた折り鶴の白い鳩には「二度と戦争を起こさない」という決意が込められたこと、カラフルな鳩には「一人ひとりが自分らしく生きてほしい」という願いが込められていたこと、その姿から、平和とは違いを認め合い、支え合うことでもあると感じました。今の日本は戦争を経験していない世代が増えています。しかし、だからこそ過去を学び、語り継いでいくことが大切だと思いました。平和は当たり前ではなく、多くの犠牲の上に成り立っています。私も、相手を思いやる気持ちを忘れず、小さな行動から平和を守っていける人になりたいです。
6年間の集大成となる殉難学徒慰霊式に参加しました。私は今年の平和の作文でウクライナ戦争について書きました。世界市民として物事を捉える重要性や、日常生活での小さな対立に目を背けるのではなくきちんと向き合うこと、平和とは戦争が終わった世の中を指すのではなく、人々が明日を恐れずに迎えることができて初めて言い切れる、など自分の思いを文章化したことで気持ちを整理することができました。中学一年生の初めての平和の作文では、身近に戦争体験をした人がいなく、中一ながら少し大変さを感じました。しかし、年齢が上がるにつれて、戦争についての本を読破し感想を書くことで、頭の中を整理することができました。私は、作文を書くことは得意ではないし、時間も人よりかかるけれど、頭の中を整理することができるので好きです。最近は、本を読む時間が減っていますが、勉強の合間のリラックスとして様々なジャンルの本を読みたいと思います。当日は、客席から見て右側にきれいな花が置かれていました。今日その花は第20回生の方から頂いたとお話を聞き、何十年にも渡ってこの行事は受け継がれてきたのだと感じました。私はもう殉難学徒慰霊式に参加することはできませんが、生徒会長が読んだ「私達の平和宣言」のもと、これからもこの行事はなくなってほしくないと思いました。
西遠に入学してから戦争に関する本を読んだり作文を書いたり、そうした平和教育を多く受けてきました。昨年の九州研修旅行を終えた今、自分は他の学校の生徒と比べ平和について考えた経験や時間を多く持っていると自負しています。また、毎年慰霊式を行い学校全体で戦争について、平和について考える機会があることをとても誇りに思っています。来年からは大学生になり、より多くの人と関わっていくことになります。もちろんこれから出会う人たちとは育ってきた環境や考え方には大きく違いがあると思います。しかし、戦争を繰り返してはいけない。平和を自分たちの手で創造し、守っていかなくてはならないという決意はみんな同じだと思っています。私はこの西遠で経験した平和教育とそこから自分の中で生まれた平和への思いを共有しそれぞれが平和についての思いを深めていくことが平和を継承するということだと思っています。いま世界情勢は大きく変化しています。そうした中でみんなが平和な世の中であることを願い、訴え、行動をしていくことが大切なのだと思います。


高校3年生にとっては、「青春の道場」での最後の1年。今までの足跡を感慨深く振り返りながら、決意をしっかりと語っている集会記録を読んで、私はとても感激しました。120周年という節目の年に、彼女たちが最高学年で良かった、と心から思っています。

