夕暮れどきの学園で

後期のスタートと同時に、「放課後自習室」が本格的に再開されました。コロナの影響で休校等もあり、今年度は本格的な呼びかけや実施ができなかったのですが、後期からは学習体制の充実を図ろうということで、生活会館学習室が高校3年生、図書館3階が高校2年生から中学1年生までの自習室として18時30分まで開放しています。

図書館を18時少し前に訪ねると、テスト勉強に励む生徒たちがいました。高校生も中学生もいます。とても静かな空気の中で集中しています。

南側のスペースは高校2年生優先席。

外に出ると、4日目のお月さまが講堂の上にちょっとおぼろに姿を見せていました。

職員室では、藤田先生と絵本談議に花が咲きました。中学2年生の家庭科では、今幼児について学んでいます。図書館の絵本コーナーから、懐かしの絵本を20数冊教室に運んで、授業で紹介したそうです。一冊一冊紹介すると、生徒たちはとても懐かしがって、反響が大きかったとか。中学2年生、しばし郷愁に浸ったことでしょう。帰りは、「先生、持ちます」と自主的に絵本を運んでくれる生徒がいたそうで、嬉しかった!と藤田先生。素敵な授業、そして素敵な生徒たちですね。

さて、その20冊以上の絵本の中から、藤田&オオバで一番盛り上がった絵本がこちらです。

フランスの絵本「カロリーヌ」シリーズです!作者はピエール・プロブスト。藤田先生は子育ての時に、私は自分が子供の時から、夢中になった本だったのです。ところが、今の生徒はこの本の存在を知らないようで、このカロリーヌの絵本を見せた時、生徒は「それ、何?」状態だったとか…。イヌやネコ、ライオンやクマまでがカロリーヌのお友だち。生き生きとした絵、ユーモラスな動物たち。カロリーヌと仲間たちは皆で、海に行ったりお引越ししたりカナダや北極や月に行ったりします。そのずっこけ道中がかわいいのです。動物たちの毛並みまで美しく描かれた絵は、手抜きのない美しさです。この本、ぜひ皆さんに知ってほしいね、と二人で話しました。

そして、藤田&オオバの共通点が! この絵本の表紙にも写っている「ちぢれげのユピー」(黄色い帽子をかぶったコッカスパニエル)が二人とも一番のお気に入りだったのでした!

というわけで、興奮収まらぬ二人より「ただ今、カロリーヌの絵本について一緒に語れる友を募集中です!」

蛇足:ユピーが満ち潮の海に取り残されて、なみだぽろんぽろん、おはなくすんくすん、というシーンがあるのですが、学園にあるBL出版の本では訳者が違うので、この表現が出てきません。小学館版の昔の訳が恋しいです!くすんくすん。