「災害と緑」の講演

昨日今日と、2日続けて、大変有益なお話を聞く機会を得ました。
昨日は、横浜市内で行われた「第4回 男女別学シンポジウム」へ。
そして、本日は、「国際ソロプチミスト浜松 認証35周年 記念講演会」へ。
今日の「国際ソロプチミスト浜松」様の記念講演会では、
最初に、「宮戸復興の記録2011~2013」というドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
この映画は、「2014年ゆふいん文化映画祭」で松川賞を受賞した作品です。
宮城県松島にある「宮戸島」が、東日本大震災で津波に襲われ、その後どのように復興を果たしていくかを追ったものです。
津波に襲われた時の様子が何人もの人々の証言で明らかにされました。
この地にあった貝塚が今回津波の被害に遭わなかったことで、縄文時代の人々の生きる知恵が見直されたり、
地域に伝わる祭が震災の後に子どもたちの手によって継承されたり、
新たな住宅地の地名を巡って話し合いが持たれたり…、
作り物ではない真実の重みに満ちた内容の詰まった映画でした。
映画の後、休憩をはさんで、横浜市立大学大学院特任教授の藤原一繪先生のご講演を聞きました。
演題は、「災害と緑 ~災害時、あなたは生き延びられますか?~」。
東日本大震災で、松林が津波を防げなかったのはなぜか、
どんな「緑」が私たちを守るのか…。
大変興味深い講演でした。
私たちが好む「白砂青松」の松並木、それは、かなり人工的に管理されたもので、津波という自然の威力の前には意外にも無力なのだそうです。
これに対して、天然のクロマツ林は、津波に耐えることができ、津波被害を低減させたとのこと。
また、松林が残っているところに小さな丘(マウント)があったところは、このマウントが砂丘の役割を果たして松林を守り、津波のエネルギーを奪うことができたと言います。
現在、岩沼市や南相馬市では、がれきの上に森を再生させようという取り組みが始まっているそうです。
海外でも、マングローブ林が津波のエネルギーをかなり吸収することが知られ始めたとのことで、
「津波は、森と砂丘で、だいぶ守られる」という藤原先生の言葉が心に残りました。
人工物は弱く、私たち人間が植林した林も、長い年月をかけないと根が張らないので、40年程度で伐採してしまうのでは意味がないのだそうです。
私たちが、お金を優先させたりして、自然に向き合わないままでいたら、いつか自然にしっぺ返しを受けるということ。
人間はリスクと共存していることを自覚し、「お金」から「自然の持続性」へと私たちの優先順位を変えていくべきだ。
藤原先生はそうまとめていらっしゃいました。
浜松に住み、東海地震のリスクと共存している私たち。
緑に対する考え方を検証すべきであると思いました。
緑について、環境について、人間の利益中心ではなく、本来のあるべき姿をじっくりと考えてみたいと思います。

女性の奉仕団体である「国際ソロプチミスト浜松」の皆様の中には、小畑会長さんをはじめとして、西遠の卒業生の皆様がたくさんいらっしゃいます。
地域社会、そして世界で、奉仕の心を持ち、実践されている皆様の中に私たちの大先輩がたくさんご活躍されていることは、大きな誇りであり、素晴らしい目標です。
有意義な時間を過ごすことができました。
ソロプチミストの皆様、ありがとうございました。
昨日の「男女別学シンポジウム」のお話も、改めて書かせていただきます。