ジュリーさんとのお別れ会

 昨年(2015年)8月27日、ロータリーの交換留学生としてフランスからやって来たジュリーさん。あっという間に1年近くが経ち、きょうは全校でのお別れ会が講堂で行われました。お別れ会の概要は、校長先生がブログにすでに投稿されていますので、ここでは、6年生代表4名のお別れの言葉の要約とジュリーさんのスピーチの主旨をご紹介したいと思います。
●演劇部で一緒に活動したOさん
 部活の休憩時間には「ジュリーのフランス語講座」を開いてくれたり、村木先生のものまねをしてくれたりした。詩の群読の練習では部員の誰よりも詩を早く覚えてきてくれ、難しい言い回しもあくさんあったのに、ちゃんとできていてすごいなあと思った。部活を引退した後も校内で会うと笑顔で声を掛けてくれて、嬉しかった。
●演劇部で一緒に活動したKさん
 演劇部に入ってくれてすごくびっくりしたし、すごく嬉しかった。はじめは日本語が半分くらいしかしゃべれなかったから、大丈夫かなってすごく心配していたが、そんな心配は必要なくて、部員と馴染んでいたし、ジュリーといっしょにやった部活は本当に楽しかった。
●ホストファミリーとして2ヶ月間一緒に過ごしたIさん
 2ヶ月間一緒に暮らしていて、本当にたくさんいろんな話をしてくれて、とても楽しかった。ジュリーはいつも明るくがんばっていて、すごいなと思った。フランスに帰っても頑張ってください。
●最初にお世話係をしたMさん
 ジュリーが最初に教室に来たとき、「緊張している?」と聞いたら、全然緊張していなくて、「むしろ楽しみ!」と言っていたのがすごいなと思った。日常生活を一緒に送っていくうちに、日本語がだんだんうまくなっていくジュリーを見て、私も英語をもっと頑張りたいと思った。学園祭の準備も休日登校をして手伝ってくれて、とても助かった。研修旅行でお化け屋敷に入るときに、果敢に先に進んでいくジュリーを見て、惚れた!
●ジュリーのスピーチ
 去年の8月27日は最初の日でした。この日、日本語が全然わからなかったので、ものすごく怖かったです。この日のスピーチを覚えていますか? フランス語でしました。しかし、1年間の後、日本の友だちとおしゃべりのおかげで、日本語が上達しました。そして日本にいるから、次々私が変わった。お勉強が好きになった。お掃除も好きになりました。だんだん頑張るということを発見しました。もうちょっと早くこの発見をしていれば良かったと思います。
 1年間が終わって、難しかった、面白かった、楽しかった、いろんな気持ちになり、今は心地良いです。本当はひとりでいるのが好きで、静かなところのほうがにぎやかなところより好きです。しかし、自分の考え方が変わった。友情を感じています。初めて学校の友だち、先生が本音で世話をしてくれました。フランスと絶対違うから、最初は分かりませんでした。なぜ知らない人々が私についてそんなに心配する。だんだん分かりました。気がついた。
 毎日みんなからあいさつをいただきます。笑顔を見ることはいつも心を温かくします。このあいさつの意味を感じることができたことがこの交換留学の一番の幸せです。あんまり元気ではないとき、笑顔は良い薬。(あいさつを)すると、良い友だち、仲良しになる気がした。
 まだ、フランスに帰りたくないです。どうさよならを言えばいいですか? 1年間を通じて、友情を広げることができました。素敵な友だちと日常を過ごすことができました。西遠のことは忘れません。

文責:松山