絵本の世界

西遠の図書館には、ブラウジングルームがあります。
上靴を脱いで上がり、本や雑誌をゆったりくつろいで読めるコーナーです。
たくさん置かれているのが、絵本です。

幼い頃開いた懐かしの絵本が、生徒たちを待っています。
先日の「西遠体験の日」にも、このブラウジングルームと絵本たちが
小学生の皆さんとお姉さんたちの触れ合いを手伝ってくれました。
今、私は市内の中学校さんを回らせていただいています。
今日は、車のラジオから、「ぐりとぐら」の作者である中川李枝子さんのお声が。
戦後、保育園で主任保母さんを務め、
子供たちにグリム童話や、「ちびくろサンボ」を読み聞かせたこと、
すると子供たちが目を輝かせて話に聞き入ったこと、
そこから、やがて「ぐりとぐら」が生まれ、
たくさんの子どもたちに読み継がれているお話などを聞くことができました。
「ぐりとぐらの歌」も流れました。
お子さんのことを心から愛している中川さんが、
「いくら日本一の保母さんになりたくても、子どもたちはお母さんが大好き、お父さんが大好きだから、3番目にしかなれないんですよ」
と朗らかにおっしゃった言葉が心に残りました。

「ぐりとぐら」は、これからも広く読まれていくに違いありません。
母から子へ、子から孫へと受け継がれていくことでしょう。
絵本の中の温かく、真っ直ぐなメッセージは、
いつまでも衰えない輝きを持っているのだと思います。

たくさんの子どもたちの心をときめかせ、想像力を掻き立てた「ぐりとぐら」のシリーズ、
西遠のブラウジングルームに揃っています。
生徒の皆さん、疲れちゃったな、という時には、
図書館に来て、絵本を開いて、元気になってくださいね。