校歌への思い 4

卒業までのカウントダウンも始まった6年生たち。
19日の講堂朝会は、彼女たちにとって最後の講堂朝会だったのです。
これから、黄色いラインの制服姿で何回「校歌」を歌うのでしょう。
そんな6年生の「校歌」への思いをご紹介します。
「をとめ子の おもひ高鳴る 天龍の 川すぢ遠く 果てしなく あゝうららかに 日ぞ照らす 忘るるなかれ 若き日を」校歌の2番の歌詞が一番好きです。「をとめ子の おもひ高鳴る」というところが、今の中学高校の6年間の青春を表現しているように感じました。「忘るるなかれ 若き日を」今のこの青春を忘れることがないように、良い思い出をつくっていきたいと思いました。入学した当時、2000日の修業と言われていた日々も、あと約70日となりました。何十回も話を聞いた講堂朝会も今日でラストでした。6年生となり、全てが最後になり、卒業も近づいてきて思ったことは、西遠に入ってたくさんの方と出会えて、支えをもらい幸せだったということです。自分の青春、いや、人生。出会いは本当に大切なものなんだと改めて感じることができました。


(校歌の歌詞から)大人になって学生時代を思い出し、あの時はああだったなと風景と友達を並べ懐かしさを感じているのだと思った。いつまでも若いままでいたいという願望が込められている気がする。私も、今は受験生だけど、ずっとこのままでいたいなと思う時がある。それは、何か特別なことがあったわけではなく、行事をしている時でもない日に限って、感じる時がある。朝早く登校して友達と英単語や熟語を出し合いながら勉強したり、放課後、下校時刻まで勉強した後に友達(放課後メンバー)とワイワイしながら帰ったり、当たり前の日常だけれども、それが私にとっての生き甲斐のようなものであり、そのぐらい価値のあるものである。私が卒業し、大学生になった頃には、「あの時は頑張っていたな」と思い出すだろう。そのために、今こうした当たり前の日常を大切に過ごしていかなければならない。西遠の校歌から、青春と若さの大切さを学んだ。それらを大切にしていけば、懐かしさが生まれるのだと思う。残り3ケ月の時間を無駄にせず、友達を大切にして、忘れられないぐらいの良い思い出を残したい。


5番までの全部の歌詞を見て、今、自分はもう少しで受験で卒業するという身であるからか分からないけれど、今までの西遠で過ごした楽しかったり辛かったりした記憶が甦ってきて、言葉にすると「本当に輝いていた西遠生活だったな」とまだ卒業もしていないのに、思いました。先輩方が同窓会で涙を流しながら歌うのは、この校歌は、西遠での思い出が全部詰まっている校歌だからだと思いました。また、前向きな歌詞なので、これからも頑張ろうという気持ちになって、奮い立たせてくれます。時に支えになったり、辛いことから救ってくれたりするので、歌の力はすごいです。西遠には他にもさまざまな歌があり、言葉もたくさんあります。そして、来年110周年を迎えるので、もう一度「岡本巌物語」を読んでみたくなりました。西遠の歴史を再確認し、感謝したいです。卒業まで残り少ないですが、校歌の歌詞のとおり、生き生きとした学園生活を送りたいです。


6年間を振り返れば、いろいろなところでこの校歌を歌ってきました。その回数は、何十回、何百回か分かりません。入学式、卒業式、始業式、終了式、創立記念式、講堂朝会など、自分は歌うことが好きなので、しっかり歌ってきたつもりです。今まで、在校生として、オーケストラ部として、音楽講座生として参加してきた卒業式も、卒業生として参加する立場となりました。自分が、いざその立場となると、卒業するという実感はまるで沸かず、ただただ時の経つ速さを感じるばかりです。最近、「忘るるなかれ若き日を」という言葉が意味していることをだんだん実感できるようになってきました。中1の頃よりも自分が成長し、大人に近づいた証であり、6年間西遠で過ごしてきた証です。この学校を卒業する最後の日まで、この歌を大切な友人たちと共に歌い継いでいきたいと思います。

6年生の感想を読んでいると、ついつい涙腺に来ます。
これらの感想は理屈じゃなく、彼女たちの偽らざる心情。
青春時代って本当にかけがえのないものですね。
彼女たちが西遠という青春の道場で過ごした日々は、校歌と共にずっと心に刻まれ、その後の人生を大きく支える存在になることでしょう。
そして、岡本富郎先生も、それを強く望んでおられました。
一人一人の胸に、西遠の校歌への先人の思いが刻まれ、歌うたびにその思いを継承していくことができたら素晴らしいと思います。

2015年も暮れようとしています。
この一年、皆様の温かいお励ましをいただき、ブログを書き続けることができました。
生徒の皆さんには、毎日若いエネルギーをたくさんもらい、私自身の活力になりました。
皆様に、心から感謝致します。
西遠女子学園は来年3月3日創立110周年を迎えます。
来年が素晴らしい年となりますよう、心より祈念して、今年のブログを終えさせていただきます。
皆様、良いお年をお迎えください!