さえずりの中から

校長室の前は、駐車場です。車もたくさん停まっていますが、スズメやムクドリ、カワラヒワなど鳥も結構やってきます。
今日は、ムクドリたちがたくさんやってきて、結構けたたましくさえずっています。
時々、鳥たちはなんて話しているんだろうなあ…なんて思ったりしますが、
そういう時、昨年「女性学講演会」でご来校くださった三宮麻由子さんのことを思い出します。
幼くして両目の視力をなくされた三宮さんが、ピアノと同じくらい大切にされているのが、鳥のさえずり。
朝起きた時に、鳥たちのさえずりで空の広さや高さを思う、というお話を聞いてから、
私自身も、鳥のさえずりに「空間」を感じるようになりました。
まだまだ、何という鳥が鳴いているのかわからないことの方が多いですが、
三宮さんのおかげで世界が広がったなあと思います。
朝、正門に立ちながら、時々空を見上げているオオバを目撃した時は、
さえずっている鳥がどこにいるのかを探しているのだと思って、お許しください。

今日は、ムクドリたちの声の向こうから、
3年藤組の入寮式での「灯を高く」の歌声が聞こえてきました。
3年の入寮は作法の集大成でもあり、また、自分の進路を考える入寮です。
今朝退寮した菊組も、実り多い入寮だったようです。
3藤、良い入寮になるよう祈っていますよ。
月・雪の皆さんも、入寮準備はぬかりなくお願いします。