生活会館での3年生の入寮も、2クラスが終了しました。
校長の私は、一泊した後の朝に行われる退寮式に出席し、
生徒たちの感想・指導生の感想・リーダーの言葉が述べられた後、少しお話をします。
疲れきったような、ちょっと眠そうな顔に会うこともありますが、
だいたいの生徒が、こちらをちゃんと見て、私の話を真剣に聞いています。
今年度に入って退寮式でお話しするのは、今日で6回目。
1年生の4クラス、そして3年生の2クラスに、共通して話したことがあります。
それは履物の音のことです。
生活会館では、「スリッパの音をたてないように歩きましょう」と注意されます。
ですから、生徒もスリッパの音には細心の注意を払いますし、
指導生も、スリッパの音は厳しくチェックしてくれます。
ですが、残念ながらこのスリッパの音に注意する習慣は入寮の間だけのようで、
日ごろは実践していない人も少なくないように思います。
だって、スリッパ履かないもん!と生徒は言うかもしれません。
でも、スリッパの音がどうして注意されるのか、ということを考えれば、
履物全体への注意に応用して考えることはできないでしょうか。
靴をずって歩く音、靴を履きかえる時の音・・・。
出さなくても良い音をむやみに出すということは、
「この人怒っているのかな?」と思わせたり、
投げやりな雰囲気や下品で失礼な印象を相手に与えてしまったりするのではないでしょうか。
マナーに欠けるなあ、と呆れられてしまうかもしれません。
下駄箱で履物を取り換えた時に、その靴を地面にダンッ!と音を立てて落としている人いませんか?
ちょっと手を添えて、ほんの少し前かがみになれば、その音は出さなくてもいい音です。
生活会館で習ったスリッパの音への注意、
それをしっかり日ごろの生活で応用出来ることが、生活会館に宿泊した本当の証になるのではないかと思います。
私自身、ドアを閉めるときなどに大きな音を立ててしまうことがあり、「ああ、恥ずかしい」と反省することがよくあります。
決して上品な人間ではありません(・・・反省・・・)ので、とにかく気を付けようと思っています。
生徒の皆さんも、「音」について考えてくれたら、もっともっとレディに近づくことができると思いますよ!