国際教育講演会、開催!

本日13時から、講堂にて、全学年を対象にした「国際教育講演会」が開催されました。
昨年6月に西遠を訪れ、ケニアのキベラ・スラムの子どもたちについてお話してくださった早川千晶さんが、
今年は、マサイ族の青年リーダーであるジャクソン・オレナレイヨセイヨさんと、その奥様である永松真紀さんと共に再び来校、
「聞いてみようマサイの暮らし~サバンナで生きる~」と題して、3人で講演してくださいました。


早川さんが質問をし、ジャクソンさんが答えて、それを永松さんが日本語に訳してくださいます。
最初は、ジャクソンさんの持つ槍と盾についての説明からでした。

「マサイの全ての戦で使用する」ということば。
イクサ?
…そうです、動物とのイクサ!
槍も盾も、動物たちから身を守る武器なのです。
茂みから出てきたライオンを槍で…という「実演」には会場も大いに沸きました。

スクリーンに大きく写真や動画を映し出し、マサイの生活や、永松さんがジャクソンさんと結婚したお話などについて詳しく紹介してくださいました。
マサイ族には、年齢という概念がなく、一生を4つに大きく区分するのだそうです。
子ども時代、戦士としての時代、大人、そして長老の時代。
戦士として修行する最後、いわば卒業試験が≪ライオン狩り≫なのだそうです。
ライオン狩りにも作法があって、卑怯なことはしないというお話には、日本の武士の戦い方にも通ずるところがあるな、と思いました。

次から次へ飛び出す、驚きのお話に、生徒たちも興味津々。
生徒からは、服装や食べ物、ジャンプについての質問も出ました。
ジャクソンさんたちがちゃんと疑問に答えてくださいました。
ジャンプは、儀式の中で戦士が集団でするもの、意味なく飛ぶわけじゃないこと。
ジャンプの得意な人、ライオン狩りが得意な人(ジャクソンさんもそのお一人)などは、伝説になるんだそうです。
最後に、中高生徒会長と、卒業した「元5年月組」代表生が、花束と西遠グッズを贈呈しました。

元5年月組が2年前の学園祭HR展で「マサイ族」を取り上げなければ、
昨年の講演会も、今年の講演会も、行われなかったでしょう。
花束を渡した卒業生も、「2年越しのお礼ができた!」ととても嬉しそうでした。
講演会前には、友情編集委員の取材も受けてくださいました。

卒業生代表の二人と5年月組の担任だった白井先生、ジャクソンさんご夫妻と記念撮影です。

今日の講演会には、東京の橋本様と、ケニアにお嬢さんが住んでいらっしゃるという古山様も、後ろの席で参加されました。
また、浜松で中学・高校時代を過ごした早川千晶さんには、実は地元の同級生の方々も駆けつけ、講演会の後、ちょっとした再会シーンがあったのでした。
出会いって素敵ですね。
3人は、夜、名古屋での講演会に臨み、そのあとは沖縄へ向かうのだそうです。
アフリカという遠い土地と浜松がつながった、そんな素敵なひと時でした。
ジャクソンさん、永松さん、早川さん、ありがとうございました。