学園祭の見どころ 6

学園祭前夜まで「見どころ」シリーズを書いてるオオバです。
やっぱり、皆様にご来場いただきたいのは、中学3年生から高校2年生までの各クラスが半年間かけて仕上げたクラス研究展示「HR展」です。

ただ今、製作中!

女子校だけど、でっかい製作物も作ります。
糊も、新聞紙も、ダンボールも、ペンキも、釘も、金槌も使って、自分の背よりも大きな製作物を仕上げます。
細部にこだわって、執念も根性も入れ込んだ展示物が並びます。

そして、西遠のHR展は結構「硬派」です。
本気で調べて、それをどう分かりやすく説明し、お客さんに納得してもらえるか、…そこに、みんな真剣勝負で挑むのです。
今年のHR展のラインナップは・・・

キーワード「遠州」を各クラスいかに料理し、魅力ある展示に仕上げるのか。
明日の10時にその扉が開きます。

実は、17日と24日の講堂朝会では、高校、中学、それぞれに「わたしたちはHR展で何を学ぶか」をテーマにお話しました。
HR展からどんな力を得られるのか、
隣のクラスはどんなことに頑張っているのか、
HR展の審査の基準は何か・・・
スクリーンを使っての説明を、
HR展対象学年の生徒たちだけでなく、中学1年生も2年生も、高校3年生も真剣に聞いてくれました。
講堂朝会の感想には、こんな言葉が綴られていました。
〇西遠のHR展はいろいろな教科を交えて学習できる「学びの場」であり、「おもてなしの心」を育てるという場所なのだと分かりました。手が込んでいて、丁寧で、本格的なのは、一人一人が真剣に取り組んでいるからだと分かりました。HR展を皆で作り上げ、協力して完成させることで、クラスの絆が生まれることが、写真でもわかりました。先輩たちが何としてもHR展を成功させようと最後まであきらめずにやり遂げたというお話を聞き、先輩たちの思いの強さを改めて感じました。(1年生)
〇西遠は行事で学ぶことがたくさんある。パフォーマンス大会は身体的想像力、学園祭では知的想像力を鍛えることができる。この2つの行事の共通していることは、「ゼロから始める」ということだ。ゼロから始めるということは、一人では難しいことだが、クラスのみんなが団結することで、たくさんの困難な問題を解決できるだろう。これらの行事は、人に見せること・自分の技術を磨くことだけではなく、人と協力することとはどんなことかを学ぶためにあるのだ。(2年生)

まだHR展を体験したことのない1、2年生にも、HR展の醍醐味が少し理解できたのではないかと思います。
今年は「見学する」という方法で、ぜひ先輩たちのHR展に「参加」してほしいと思っています。
一方、高校3年生は、こんな感想を寄せてくれました。
〇私は今回の話を聞いてHR展というのはやはりすごいことをしているんだと改めて実感させられました。去年の責任者にマイクが回った時には、今まで知らなかった裏話を聞いて、驚かされました。クラスの人たちの前では最強コンビといった感じで堂々としていたのに、その裏では取材先で「(作るのは)無理だろ」と言われたという現実があったというのは、想像もしていませんでした。責任者2人は、そう言われても諦めず最後には歯車を回すところまでやり遂げたと思うと、本当にすごいと思いました。去年のHR展で、レンガや文字盤の装飾を手伝った時の記憶は、1年が経とうとしている今でも鮮明に思い出せます。今年は高3であのような作業をすることはもうないと思うと少し寂しく感じます。(6年生)
一緒に作業をした思い出、うまくいかなくて一緒に悩んだ友達の顔、出来上がってやったーと叫んだ時のこと…HR展の記憶は、一生懸命やった分、その人の心にいつまでも残ります。
それと同時に、一生懸命なクラスの展示は、来た人の心をも動かします。その人の心に、生徒のプレゼンの言葉がいつまでも残り、新たな興味の扉を開くことも多々あるのです。
さあ、明日10時、学園祭の一般公開が始まります。
HR展の準備は明日の朝も続くでしょう。
それぞれの研究テーマをしっかりと理解し、表現し、お客様に伝えてほしいと思います。
お客様がHR展にいらして、「遠州」の新たな魅力をいっぱい持ち帰って下さったら、
生徒たちはどんなに幸せに思うでしょう。
皆様のお越しをお待ちしています。