読書しているかな?

3連休最終日、いかがお過ごしですか? 西遠の中学生の皆さん、12月1日に提出する「読書記録」にはそろそろ取り掛かっていますか? 「え?何それ?」…なんて言ってる人はいないですよね? 10月31日の講堂朝会直後に教室で配布された、あのプリントですよ。当日のブログにも「 中学生の皆さんには、11月の読書記録を書いてもらう宿題も出しました。中学生の皆さん、新しい本との出会いを大切に。 」と書きましたねー。そろそろ読書を終えて、記録を書き始めてほしいな、と思っております。

あの日の集会記録を自主的に中学1年生が提出してくれました。そこから、読書について中学1年生が日頃考えていること、講堂朝会から考えたこと、感じたこと、そして1年生のけなげで前向きな決意などを、皆様にご紹介しましょう。

☆本を読むのは、ある程度根気が必要で、面倒くさいものかもしれないけれど、本を読んでいくとその本の世界に入り込むことができ、時間なんて忘れるくらいその本の世界に入り込めます。私はその時間を現実逃避する時間とは思っていません。その本の中に入って、その本の良さを知るための時間だと思っています。西遠に入学したころはよく本を読んでいたり借りていたりしたのですが、部活が忙しくなったりして本を借りても読めなかったり、読む機会が減っていました。でも、今日の話を聞いて、本は私のためになるものなのだとわかり、もっとたくさん本を読んで自分の知識をもっと多くしたい‼と思いました。

☆本は知識にもなるし、悲しい時や辛い時に励ましてくれるものでもありますそして、一人でも楽しむことができる「遊び道具」なのかもしれないと最近思いました。小説家によって比喩表現や主人公の設定が異なります。しかしその違いが面白かったり、たくさんの考え方を学ぶことができたりして、自然と口角が上がっていることがあります。周りから見ると、ただ文が綴られているものだけれど、読むと、ある本は勇気をくれて、また別の本は感動をくれます。同じ一つの物語でも、人によって感じることが違うと思っています。それは少し不思議なことかもしれないけれど、だからこそ本は面白いと思います。

☆校長先生が紹介してくださった本の中で、「しろばんば」は読んだことがあります。静岡県伊豆が舞台になっており、洪作少年は山村でおぬい婆さんと二人で暮らしていて、豊かな自然と複雑な人間関係の中で成長していくという話です。いろいろハプニングがありましたが、人間描写が生き生きとしていて、会話がとても自然でした。子どもたちはやんちゃで好奇心があって、とても子供らしく描かれていて、私は自然と笑顔になっていました。大人も子供も一緒に盛り上がることができて、驚いたり、心配したり、助け合ったり、笑い合ったりなど、これこそが人間らしい生活だと思いました。日本や世界にもこういう生活をする人が増えれば、幸せになることも増えると思います。

☆教科書に載っている小説は、長く人々の思いを載せてきた本だと私は思った。本は人と人とのつながりにもなるし、人の思いや考えを変える時だってある。私たち人間は大切な本を未来へとつないでいかなければならない。そのためにはどのようにつないでいくべきかを考えるべきだと思う。本は人の人生を変えるかもしれない、。だから、本は人類にとって宝と言ってもよいほどのものだと思う。そんな存在を私はこれからも大切にしていきたいと思った。

☆校長先生が在校中に読んだ本を紹介した時に、先生やクラスの友達とのかかわりが読書の背景にあったことを知り、本は人と人をつなげてくれる、身近にあるとても大きな存在だと知りました。紹介された本は知らない本ばかりだったので、少しずついろいろな本が読みたいです。多くの知識を蓄えておくことは本当に大切なことだと思います。大人になった時に恥ずかしくないよう、いろいろなジャンルの、多くの本を読んでいきます。有名な本ほど避けてしまう変な癖もあるので、それも直していきたいです。

読書を進めるうえで、私も含め国語の教員はとても大きな役割を果たすものだと思っています。教科書に長く載っている「こころ」も「舞姫」も「故郷」も、生徒には大変難解で、「私とは関係ないよ」と言いたくなるような生徒も少なからずいるでしょう。でも、教科書の名作は、書かれた時代から遠く隔たった現代の私たちにも考えさせる「重いもの」があるからこそ、掲載され続けているのだと思います。私たち国語の教師はそれをしっかりと生徒に伝えていかねばなりません。そういう授業姿勢も、生徒に読書を進めるうえで大切なことだと私は思っています。

今、私は国語の授業で皆さんに直接訴える機会はありませんが、講堂朝会や集会、そしてこのブログなどで、読書のススメは続けていきたいと思います。生徒の皆さんがそれにちゃんと応えてくれる喜びを感じ、力をもらいながら…。