終戦の日 2021

正午、家族3人で黙祷しました。中野町では、祭りの3日目でもあるので、サイレンと共に花火が上がります。もちろん、花火だけです。お祭りは2年連続で屋台も出ません。サイレンと正午の花火の音を聞きながら、目をつむりました。

居間で黙祷できること自体、現在の災害多発の日本列島では幸運なことだと思わなくてはならないでしょう。皆様の地域はいかがでしょうか。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

天竜川の上流(長野県内)も、危険水位になっていると聞きます。諏訪湖の周囲の街も浸水しているそうです。天竜川は諏訪湖から流れて静岡県へ…その上流でたくさんの人々が不安と困難の中にいることを、川岸に住む私もまた忘れてはならないですし、災害への備えを自身もしていかなくてはならないと思います。

終戦の日の今日、新聞各紙は戦争の特集をしています。

中日新聞には、女優 岸恵子さんの戦争体験と平和への思いのインタビューが載っていました。一面には、終戦の玉音放送を聞いた日のことを浜松市の女性が振り返り、県内版には終戦から2年も過ぎてお兄様が帰還したという男性の記事が載っていました。そして、「戦後76年」の特集ページには、「平和の俳句」が掲載されていました。その中で、次の一句が心に残りました。

  十五日ひまわりの首垂れており   青山良子  中日新聞8/15「平和の俳句特集」より

ちょうど、中野町のバス停前にある花壇のひまわりが、数日前に通った時に、みな首を垂れてお辞儀をしているように見えたのです。ひまわりたちが目を閉じて何かを祈っているように見えたばかりでした。今日のこの雨の中で、中野町のひまわりたちはいよいよ首(こうべ)を深く垂れているのだろうと思いました。

夜、思いがけず、花火が上がりました。きっと予告すると人が集まってしまうからでしょう。中野町の心意気、心のこもったサプライズでした。しばし心躍りました。カメラを持ち合わせず、雨の中、軒下からスマホで撮った花火です。

コロナ禍や自然災害、そして遠くアフガニスタンの首都カブールに迫る危機…。 雨空に咲く花火を見ながら、平和や安寧、平穏無事を心から願いました。

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明日から、「オンライン夏期講習」が始まります。併せて、初めての試み「オンライン自習室J」も始動します。コロナに負けず、みんなで学びましょう。生徒の皆さん、準備はいいですか?