国際的に活躍する先輩をお迎えして

今日は、7時間目に高校1年の進学クラスを対象にした「卒業生講話」がありました。
お迎えしたのは、フィンランド国立バレエ団に所属しているバレリーナの小守麻衣さんです。
まず、登壇した小守さんのスタイルの良さに、生徒一同騒然! あ、足が長~い!! 身長は173センチだそうです。

小守さんは、オーストラリアでのバレエ留学を経て、2000年からフィンランド国立バレエ団に、アジア人としては初めて入団され、現在も活躍中です。
夏休みの帰国中にぜひ西遠に来てお話してほしいと、実はオオバ、昨年からお願いしていました。
お忙しい日程でしたが、母校での講話をご快諾・調整してくださり、本日の会となったのです。
最初に、フィンランドという国について教えていただきました。
福祉国家であること、ムーミンはフィンランドよりもはるかに日本で人気であること、白夜のこと…。
そして、西遠を卒業してから現在に至るまでのお話を、バレエの映像も交えてお話いただきました。

バレエを職業としていくことが、今の日本では難しい。
だから海外で、と考えて、そのための努力を重ねられました。
オーストラリアでは、バレエの技術だけでなく、身体の仕組みなども「英語」で教わり、語学で苦労されたそうです。
また、フィンランド国立バレエ団所属までに、3か月間の欧米でのオーディションの旅は、まだメールやインターネットがなかった頃だったとのこと。
私たちには想像もつかないようなご苦労があったことでしょう。
でも、小守さん、明るく「今振り返ると、ちょっと無謀でしたね!」と笑っておっしゃる…。
まさに自分の手で、自分の力で、未来を拓いてこられたのだなあと感嘆致しました。
フィンランド国立バレエ団では、練習と公演の日々だそうですが、日曜は完全なお休みだそうです。
夏休みの現在は、バレエ団も完全に門が閉まっていて、団員の皆さんはバカンスなどを楽しまれるとか。
日曜日や夏休みだからこそ公演を入れてお客様に見せるという日本的発想とは大きく異なるんですね。
働き方、楽しみ方の違いを知りました。
ちなみに、小守さん、日本でもしっかり体力作りをされていて、講話の後のインタビューで「今日も朝から2~3キロメートルほどプールで泳いできました」と明るくおっしゃるので、びっくりしてしまいました。
健康でいることを、とても大事にしていらっしゃいます。
踊ることを職業として成立させるためのご努力は、並大抵ではないと思います。
国立バレエ団は44歳が定年だそうで、その後の人生もこれからじっくりと考えて歩まれるとのこと。
どこで生きるか、どう生きるか、大きな問いを生徒にも教えてくださいました。
最後にみんなで記念撮影。


45分という短い時間でしたが、高校1年生の心に響くお話をいただきました。
小守さん、ありがとうございました!
今後のますますのご活躍をお祈りしています!