言葉で表現する

今朝は、2021年最後の「全校朝礼」でした。寒風吹きすさぶ校庭…と覚悟していましたが、今日は風もなく12月にしては暖かな朝で、100周年記念グラウンドに集まった生徒たちも凍えることなく過ごせました(よね)。

たくさんの大会報告がありました。多かったのは、読書感想文や作文の表彰状。 静岡県や私学の読書感想文コンクール、POPコンクール、家康公顕彰作文、しずおか新聞感想文コンクールなどなど…。 いずれも「言葉」で表現した作品の表彰です。 西遠には、「言葉」を使っていろんな思いをしっかりと文章に表せる人が多くて、いつも感心します。

大会報告に続く私からのお話は、「言葉」についてでした。「言葉」というのは、皆さんの出来事や感情を的確に表現できる大事なツールです。心の中のもやもやも、自分の言葉で整理できる人ほど、気持ちを落ち着かせることができ、もやもやを消せるものです。整理できる言葉がないと、説明がつかないので、なんだかとっても「気持ち悪い」のです。だから、知っている言葉が少ないと体調だって悪くなってしまうことがあります。

言葉の数を増やしていこう、豊かな日本語を身につけよう、そして使う言葉が上品か下品かも考えて自分の発する言葉を取捨選択しようと、私は皆さんに呼びかけました。

ちなみに、私が使わない言葉を3つ挙げましたが、覚えていますか?「わたし的には」と「ハンパない」と「真逆」です。これらの言葉は「最近使われ始めた美しくない言葉」だと常々思っていて、私は「私としては」「半端ではない」「正反対」という表現を選びます。(両親も同意見でして、大庭家の小さなこだわりです。)

さて、生徒の皆さんの言葉の表現力は大したものだと私は常々思っています。講堂朝会のあと感想をしたためて提出してくれる「集会記録」もそうですし、最近ではロング・ディスタンス・ウォークの開催後のアンケートフォームにも、「あなたがこの行事で成長したこと・頑張ったことを書いてください」という設問に対して、長い文章で答えてくれた人がたくさんいました。自分の経験やその振り返りの感想をしっかり言葉で表現できる力を皆さん有していますね。例えば…

  • 姉妹交流会のとき歩く距離を聞いたときは、とてもびっくりして、できないのではないか、と思っていたけれど、先輩が明るく話しかけてくれたり、協力してゴールすることができたので良かったです。(中学1年)
  • 私のグループには今まで話したことが一度もない先輩後輩しかいなくて、私は人見知りな部分があるのですごく心配でしたが、1,2年では話すことができなかったので当日は勇気を持って自分から話しかけ、その結果とても楽しむことができました。その後の掃除の集合時などでも変わらず話す事ができていて、LDWのおかげで姉妹活動が楽しくなりました。今回のLDWは、自分から話しかけることは怖くないと思える経験となりました。(中学3年)
  • 一番良かったと思うことはやはり、後輩と仲良くなれたことです。今年もコロナの影響で様々な姉妹活動が制限されてしまったため、例年より他学年と関わる機会がありませんでした。ですが、今回のロングウォークで、学年関係なくお互いを助け合う事ができ、最後は笑顔で終わることが出来ました。また、去年は学年の近い人としかあまり関わることが出来ず、終わったあとは「もっと下の学年の後輩とも話せればよかった」と反省していました。ですが、今年は全学年と交流することが出来たので、自分も成長したなと思えるロングウォークでした。次期リーダーの子達にも、来年のロングウォークを頑張って欲しいです。(高校3年)

このLDWの感想は、24日の「授業納めの式」でも、2021年のまとめとして紹介しようと思っています。力作が多くて、どれも紹介したいものばかり。得たものの大きい行事だったんだなあ、と改めて思います。他学年の感想を聞きながら、自分の過去と現在、そして未来を考える機会にしてもらえるよう、明後日の式に向けて皆さんの感想を改めて読み返しているオオバです。

文章に書き記したり、自分の主張を弁論したり、言葉で表現する力を、西遠生にはこれからも積極的につけていってほしいと願っています。

【おまけ】今日の夕暮れ。テニスコートの照明がクリスマスの飾りみたいで綺麗ですね。